6.上官と部下だったら ページ10
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図書館戦争にインスピレーションを受けました。
(【注】本編とは関係がありません)
安田 部下
渋谷 上官
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「教官!!」
「だーかーらー、」
後ろを振りかえる。
「しゃーない言うてるやんけ。」
「なんでですか」
「さっきも言うたろ」
「それは、」
「お前の案自体はええと思う。」
「なら、」
「隊長の判断や。諦め。」
「でも、」
「ええか、ヤス、よう聞けや。」
「はい。」
「俺個人の意見はな、ヤスのに賛成や。総裁する価値はあると思う。でもな、あんだけ言われて巻き返えせんかったろ。そこやねん。」
「……」
「だから、」
むくれる奴の顎を持ち上げる。
「さっさと帰って作戦練り直すぞ。今度は負けへんようにな。」
「教官…」
「返事」
「…っ、は、はい!」
「よし。」
同じくらいの身長の頭をくしゃっと撫でる。
「教官。」
「ん?」
歩き始めた所だった。
「…ありがとうございます。」
「俺はなんもしてへんよ。」
ヤスの頑張りやで。
「…!」
「……あぁもう、泣くなって。」
「…泣いてません。」
「ほら、帰んぞ。」
「…はい。」
「明日昼飯奢ったるから。」
「…ありがとうございます。」
「もっと嬉しそうにせぇや」
またわしゃっと髪の毛を撫でる。
「…そんな悔しいん。」
「…はい。」
「そうか。」
なら大丈夫やな。
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作者名:Haru | 作成日時:2018年6月28日 19時