2.ボタンを止めてあげる ページ3
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学生パロ 甘め
すっごいビミョーだけど就活生設定
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「なぁ渋やん〜ワイシャツどこ〜」
「しらん!」
「ええ〜やばいもう時間ないし〜」
「なんで準備しとかなかったんやアホ。」
「昨日やたら眠くてつい…」
「…ったく、しゃーないなぁ…ほら、これ、貸すから。」
「マジ!ありがとう!」
「はよ着んと遅刻すんで。」
「あ、なぁなぁ、」
「なんやねん急げや…」
「いっつもさ、ボタン、外されてばっかやから、たまには止めてあげへん?」
「は…?」
「ほら、はよせんと遅刻すんで?」
「…はぁ…」
こいつのどこかぶっ飛んでる所は知っていた。
「…ふふっ」
それも含めて、俺は、
「…ほら、出来たで。」
こいつが好きなんだよな。
「ありがとー」
「…ニヤニヤしてんと、ほら、時間!」
「うわっほんまや!」
「やっと気づいたか…まぁ、気いつけてな」
「うん、じゃ、行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃい。」
バタバタと慌ただしい朝が過ぎていき、手を振りながらドアを開けて出ていったあいつを、
未来をみて、1歩踏み出そうとしているあいつを、
俺は、ただ眺めているだけなのだろうか。
『そんなことないで。』
ヤスに言われて気がついた。
『僕はてっきり、渋谷んのほうがもっと遠くを見てると思ってた。』
何気ない日常に、何気ない一言が放たれただけなのに、重荷が降りたようだった。
『なんの為に、僕がおんねん。』
ふわっと笑うヤスに、煙草の煙をふっかけてやった。
ただの照れ隠しだ。
『ちょ、なにすん!』
過去を振り返ることは大切だ。
でも、何時までもそれに囚われていては前に進めない。
過去もいまも未来も、全てを受け入れてくれた貴方に、
精一杯の愛を送ろうか。
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いやわかりにくいわ。
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作者名:Haru | 作成日時:2018年6月28日 19時