ごめんね、ありがとう,

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櫻「あの質問してもいいですか？」


『いいですが……』


主治医なのに聞いてくるなんて不自然だな、普通質問ってするんじゃないの

って思っていたら


櫻「そうじゃなくて、お母さんの方に」


結「私、ですか」


櫻「はい、今治療してる中で気になったところがあって」

「とりあえず、顔の治療はこれでオッケーかな」

「気になるところがあるので、そこを確認させて頂きたいです」


結「A、どうする？」


『分かりました、、』


何が気になったのかは分からないけど、きっとあんまり良くないことっていうのは分かるし

先生の顔を見てたらそう感じた


櫻「じゃあ、、菊池？あそこ案内してくれる？」


菊「分かりました」


先生が菊池という人を呼んだら後ろから

少しチャラめの白衣を着た人が出てきた


櫻「チャラいけど、しっかりしてるからこの人についていってくれる？」

「準備したらすぐ行くし」


『分かりました』


菊「じゃあ、着いてきて、お母さんもどうぞ」


結「分かりました」


何を聞かれるのかも、何も分からないから怖い


結「A、大丈夫だよ」


菊「怖がらせちゃったかな？別に怖いことをする訳でもないし、安心してくれていいよ」


その言葉を聞いて完全に安心した訳では無いけど、どこか安心することが出来た


菊「はい到着、どーぞ、中入って」


中にはベットと椅子と机しかなくて、特に何も変なところはなかった

その後すぐに櫻井先生が来て


櫻「あの、男の先生に見せるのは嫌だと思うんだけど、上半身だけでもいいから服脱いで貰ってもいい？」

「下着までは脱がなくてもいいから、ちらっと素肌を見せて貰えるだけでも」


『分かりました、ここで脱いだらいいですか』


菊「ベットのカーテン閉めてその中で脱いで？タオルもあるし」


恥ずかしいけれど、これも治療のひとつだと思えばしなきゃいけないよな


『脱げました……』


櫻「ありがとう、この身体中の痣は何があったか言える？」


そんなの言えるわけなくて


櫻「あ、ごめんね、えっと、お母さん、分かりますか」


結「あの、、えっと、、A、」


私が言わないから気を使ってくれるんだろうな

私が言わなきゃ


『……が、学校で、いじめを、受けてて』


櫻「そっか、辛いこと思い出させちゃってごめん、この古い傷は？」


『……小さい頃に、親、から…………』


櫻「うん、ありがとう、じゃあ、最近気になってることない？」


気になってること……

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