ごめんね、ありがとう,

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嬉しそうな友希ちゃんと一緒に教室へ入ると

すぐに囲まれる友希ちゃんといつも通り無視される私


「久しぶりじゃん！」

「元気だった？」


友「もー、休んだの一日だけじゃん！」


そう言って笑う友希ちゃんは同姓の私から見てもかわいいし、男子が釘付けになるのも分かる

その姿を見ていると、私に彼女たちが言う友希ちゃんにも同じことをするぞというのは

私を脅すためのものであって、本当にそうする気は無いんだろうなと思う

さぁ、私は勉強するか

器用になんでも出来る彼女と違って、頑張っても結果にならない私

出来るようになるわけじゃないけど、やらないことには出来ないから私はやるしかない


その後、無事に午前の授業を終え1時間の昼休みが始まった


「友希、昼食べに行こ」

「今日晴れてるし屋上行こうよ」


友「いいね！行こ行こ！」


これが地獄の合図

今日は何分ご飯食べられるかな……

意外とゆっくりで無事にご飯を食べることが出来た

けれど


「あ、Aちゃーん！ちょっといい？」


『いいですよ』


今日はあの子か……

結構強いんだよな……

そのまま使っていない校舎の階段に連れて行かれ、そこには待っていた彼女のお友達が……

そして地獄の時間が始まる


「もうそろそろ繋げてくれる気になった？」

「もういいじゃん、どうにかして頷かせたらいいんでしょ」

「じゃあ私から」


その合図から

彼女たちが満足するまで蹴られ殴られる時間が始まる

彼女たちも考えてはいるのか服で隠れる位置しか攻撃しない


『いった……』


「もうそろそろ頷いてくれない？」

「余裕ぶっこいてんじゃないよ」


いつもならやられっぱなしなのになぜか今日は反抗したくなった


『なんで、なんで自分で言おうと思わないの？』


自分で言った方がいい

そう言おうとした時、それが彼女の逆鱗に触れたのか


「うるっさいな、黙れよ」


そう言い、顔を平手打ち

あぁ、結構音が鳴ったなとか、彼女のかわいい顔が勿体ないとか

もう1発来そうで、絶対痛いよねと考えているどこか客観的な自分

ただ、もう1発が来そうな時にちょうどチャイムが鳴って、私は開放された


「早く言ったら楽なのにね」

「あーあ、顔腫れてるじゃん」

「転けたっていうことにしておいてね」

「うっざ、気分悪いわ」


そう言って帰っていく彼女たち

今日は教室へ帰れないな、保健室に行って早退しよう

結城さん迎えに来てくれるかな

フラフラした足取りで保健室へ向かった

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