ごめんね、ありがとう,

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. fukazawa side

もう、どうなってるか分かんねぇよ

友希と喧嘩したかと思えば

Aが脱衣所で倒れてて、

更には顔を真っ白にしながら照に抱かれて出てきたり


ずっとおかしいとは思ってた

特にここ1ヶ月

あんなに楽しいと言っていた学校を突然やめたり

顔に大きな怪我をして帰ってきたり

部屋から出てこない、それが日常になっていた

Aの顔を見たのだって仕事とか、色々重なって1週間ぶり


逆に友希は見ない日が全くなかった


……いや、俺が気づいてなかっただけでおかしいのはここ1ヶ月だけじゃないかもしれない

Aが甘えなくなったのはいつから？

……分からない

急に抱きついて来なくなったのはいつから？

……分からない

それよりも、話さなくなったのはいつから？

……分からない

俺が、Aの明るい声を聞いたのはいつが最後？

……分からない

考えれば考えるほど分からないことばかりになっていく

隣を見ると暗い顔をした佐久間がいた


佐「ふっか、俺、分かんねぇよ」


深「あぁ、俺も、なんも分かんねぇ」


俺たちお兄ちゃんなのにな、なんて暗い顔で笑う佐久間

そうだよ、俺たち兄ちゃんなんだよ

なんで弟達にばっかり任せてるんだろう

照もラウもAのことを気にかけて動いて

でも俺は向き合ってすらいなくて

もう、分かんねぇよ


俺が考えるのをやめようとした時

あいつが動き出した


阿「まずはさ、友希の意見を聞かない？」


A側の状況が分からないから

手を出した友希の意見を聞こうという阿部ちゃん


渡「まぁ、そうだな」

「友希、何があった？」


そう言って隣に座っている友希に優しく質問した翔太

ゆり組に挟まれて座っている友希は2人に背中をさすられながら話始めた


友「あの時、襖の向こうから、声が聞こえて……」

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yuki side

友「あ！やっちゃった、シャンプーとか置いてきちゃった」


みんなで露天風呂に入ろうとしている時

シャンプーとか諸々を持ってくるのを忘れたことに気づいた

蓮くんとか、康二くんが貸してくれるって言ってくれたんだけど

どうしてもあのシャンプーがよくて取りに戻ることにした

すぐに気づけて、ちょっと帯を弛めたぐらいだったから

そのまま取りに行くことに

お兄ちゃんたちが待ってるって言ってくれたから

早く取りに行かなきゃってそれだけを思ってた


友「どこやったっけ？」


あると思った場所になくて、色々探してたら向こうから声がした

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