ごめんね、ありがとう,

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『え、いいよ、自分でやるよ？』


岩「俺がやりたいの！」


そう言って自分の膝を叩く照くん

お言葉に甘えて乾かしてもらおうとは思うけど、流石に膝には座れないよ……

そう思い、ソファーに座っている照くんの下に座ったけれど

照くんの手によって、私の体が持ち上げられ、気付けば、膝の間に座っていた


『狭くない？』


岩「うん、狭くない」


そのまま髪を乾かし始めた照くん

……もうそんな小さい子じゃないんだけど

少し恥ずかしいな、なんて思いながら流れるテレビを見ていたら

いつの間にか寝てしまっていたらしい

起きた時にベットに居たから、きっと照くんが運んでくれたんだと思う


ソファーに隠れて、ベットの方が見えなかったから

彼がどんな顔をして、私たちを見ていたかなんて気づかなかった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

岩「そんな顔すんなら、やればよかったじゃん」

阿「……何が？っていうかA寝てるじゃん」

岩「そうそう、疲れてたんだろうね」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


ん、眩し

今何時……？

枕元にあるスマホに手を伸ばした

……6時半か

7時半からご飯だから、まだ余裕あるな

兄さんたちも起こして、7時15分に部屋出ればいっか

周りを見ると、爆睡中のラウちゃんと照くん

そして、既に起きて、着替えている亮平くん、私には気付いてない


『おはよう』


阿「あ、A、おはよう」


起こしちゃった？と私の近くによってきた亮平くん


『ううん、普通に起きただけ、亮平くんも早いね』


阿「そっか、うん、起きちゃった」


そう言う亮平くんの目は少し赤く見えた


『……泣いた？』


やっぱりバレる？と笑った亮平くんはどこか消えそうに見えた

怖くなって、着替えに戻ろうとする亮平くんの腕を引っ張った

バランスを崩して、私のベットに目をおっきくして座る亮平くん


『……あ、ごめん、なさい』


阿「ううん、大丈夫だけど、どうした？」


『なんでもない、けど、なんか、怖かった』


阿「そっか、ちょっと昔のこと思い出してて」


懐かしそうに言う昔のことはきっとご両親とのことだと思う

亡くなった直後のこと、いや、亡くなる前のことを思い出したんだろう


『……大丈夫？』


阿「うん、もちろん」


無理はしないで……そう言うと

よく分からない顔でありがとうと言った


『もうそろそろ起こさなきゃいけないよね』

阿「そうだね、起こそうか」


そこで2人の時間は終わった





星赤くなりました！
Thank you！！

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