厄介な二人が入れ替わった。２

もし＿＿＿＿ ページ12

しのぶside

しのぶ「という訳で未来を観光させて貰いたいのですが」

芥川「却下だ」

しのぶ「そうですか…………出会い頭に攻撃を仕掛けてきた挙げ句敗北した上に却下ですか〜」

芥川「……………」怒

あら、怒っちゃいましたね。

まあ、しかたありません

しのぶ「まあ、残り少ない時間でも…と思っただけなんですがね………無理を言ってすみません。では」

そう言って去ろうとした時

芥川「待て」

しのぶ「はい、なんでしょう？」

芥川「………てやる」

しのぶ「はい？」

今、なんと？

芥川「案内してやるといっている」

しのぶ「本当ですか！ありがとうございます！」

芥川「今回だけだ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しのぶ「未来の日本はこんなに発達しているんですね」

芥川「ああ。」

私だけ………こんな先を夢見てもよかったのでしょうか。

姉さんが…………

しのぶ「…………姉さんにも見せてあげたかった」ﾎﾞｿｯ

芥川「………………………」

しのぶ「とても、いい街ですね。時折、物騒な様ですが………とても、綺麗です」

芥川「そうか。」

しのぶ「向こうの夜は嫌いですけど……こちらの夜は………………」





「とても、綺麗です」ﾎﾟﾛｯ



姉さんにも、見せてあげられたらな………



鬼のいない世界の夜景を



この未来を。



芥川「……………っ！！」

その時、芥川は見た。

そこに居る人物は………

中島敦ではなく、間違いなく＿＿＿＿

蟲柱＿＿否、胡蝶しのぶだった。

幻覚だったのだろうか。

それはわからない。

只、そこに彼女が居たことだけが芥川の脳裏に響いていた。

実弥「富岡ァァァァアアアアアア! ! ! ! ! ! ! ! ! !」→←敦「……………」オロオロ…義勇「…………」オロオロ…実弥「ﾌﾞﾌｫｯ」吐血

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