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✿2.雲隠れする水色 ページ9
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あの後は特に何事もなく、家に帰ることができた。
…案の定母と蒼音は喧嘩してたけどね。
明日の放課後、ポアロに行ってみようかな。
今日はまぁ、学校休みだったから昼からいけたけど、
明日は特に何もないから、放課後でも行けるはず。
……楽しみだな。
どうやら僕は、ポアロが好きみたいだ。
だって、また明日行くって考えるだけでも、
こんなにも嬉しくなるんだから。
これは、いい事なのだろうか？
少し不安だけど、せっかく行くんだから、楽しみにしておいた方がいいだろう。
僕は期待を胸に、今日を終えた。
母と蒼音の怒号を聞きながら。
明日の事を、考えながら。
眠りは、興奮と二人の声も相まって、
中々寝れずに浅いものとなってしまったが。
華は気付かなかった。
これからする自分の行動が、自分を苦しめる事に。
華は気付かなかった。
自分の綺麗な部分が、水色の華びらが、
いずれ雲隠れしてしまう事に。
✿
最後のなんだこれ。
✿
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作者名：ヨルノ | 作成日時：2023年7月10日 17時
