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「お待たせいたしました。ハムサンドでございます。」
『…!美味しそう…ありがとうございます。』
美味しそう…!
どうしよう。今までみたサンドウィッチの中で
一番美味しそう……
「ふふ、いえ。どうぞ、召し上がってください。」
安室スマイルいただきましたー!!
あれ、安室さん??どうして僕の前の席に??
何故か僕の前の席に座る安室さん。
『…?あの?お仕事は大丈夫なんですか?』
「えぇ。お客さんもほとんど居ませんし。いるとしても常連さんなので。」
えぇ……
ずっとここにいるつもりなのか??
食べられるのを見られるのは流石に恥ずかしいんだが??
『…頂きます。』
取り敢えず食べる事に。
命に感謝。手を合わせて頂きます。
『…!!』
どうしよう!!凄い美味しい!!
レタスはシャキシャキしててみずみずしくて、
ハムとの相性もよくて。
マヨネーズに…これは味噌かな?
オリーブオイルも合って、食べやすい!!
パンもふわふわだし……
「如何ですか?お口に合うと良いのですが…」
『!…物凄く美味しいです!レタスとハムだけなのに。味的には……マヨネーズに味噌、オリーブオイルですかね?パンも美味しくてとても好みです!』
安室さんが軽く目を見開いた。と言っても他の人には
分からないくらいだけど。
あ、僕は分かるよ。
そりゃあ、皆のことはちゃんと分からないといけないからね。
僕は独りなのにね。まぁ、でも驚く事かな?そんなにも。
「凄いですね、全部正解です!よく分かりましたね。」
『まぁ、舌には自信があるのでね。それにしても美味しいです。…また今度、来ようかな。』
「!是非いらして下さい!お客さんみたいに美味しそうに食べてくれる方は嬉しいので!」
え、まって、僕、真顔だったと思うんだけど。
表情筋を動かない様にしてたはずなのに。
『…?私の顔、動いてました?』
「いいえ、ただ、雰囲気が物凄く幸せそうでしたので。」
『…そう、ですか。』
なにそれ!恥ずかしい……
「僕は安室透と言います。是非またいらして下さいね!」
えっ、な、名前教えられちゃった?!
取り敢えず僕も名前言っておかなくては。
『私はAAと言います。また今度、来ますね。』
『あ、お会計、お願いします。』
安室さんに会計してもらって、ポアロから出る。
取り敢えず何事もなく終わったぞ!!
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作者名:ヨルノ | 作成日時:2023年7月10日 17時