夏休み入って家帰ったら白ひげ海賊団隊長の5人がいたんですが。 (ページ21)

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夏休み18日目ページ21

『………』

ｴｰｽ「な、なぁマルコ…」

ﾏﾙｺ「あぁ、言いてぇことはわかるよぃ。」

Aがさっきから三時間ほどぶっ通しで本を読んでいる。

本を読む以外することといえばたまに茶を飲む程度。

休憩とはなんだったんだよぃ…(´Д｀)

むしろあっちの方が体力使ってんじゃねぇかよぃ？

今読んでいる本は気象学。

…何でそんなもんにまで手ぇ出してんだか。

読み終わったと思われる本を見ると

薬理学、薬剤学、装飾デザイン…

まだ読んでいない本は音声学、音楽美学、鉱物学……

16が読む本じゃねぇよぃ……

…そういや宿題するとか言ってなかったよぃ？

ﾏﾙｺ「…A」

『…』

声をかけたが気づいていないようで本を熱心に読んでいる。

しょうがないので肩を叩く。

ﾏﾙｺ「A」

『ぅわぁ！？』

ｴｰｽ「ぅお！」

ﾏﾙ「！」

びくんっと体を揺らすA。

マルコとエースはそれに驚く。

『……ぁ、ごめん。

私読み出してからどんくらいたった？』

ﾏﾙｺ「3時間」

『(´･Д･)』

ﾏﾙｺ「なんだよぃその顔w

それより宿題するんじゃなかったのかよぃ？」

『っあ、そうだった！！

ちょ、今からやってくる！』

そういうとAはバタバタと自室に駆け込んでいった。

エースはそれを見て笑いながらハルタ達に絡みに行った。

マルコはと言うとAの残した本を幾つか手に取る。

その中には大人にも理解が難しいものもあった。

ﾏﾙ「…？」

パラパラと本をめくっていると装飾デザインの本の中からはらりとメモ用紙が落ちた。

それを拾うとそのメモ用紙は二枚に重なっていることに気がつく。

それぞれ女物と男物の服が書いてあった。

女物は白をベースにしたハイ＆ロードレス。

ふくらはぎまでの丈にふんわりとレースが重なっている。

青い薔薇が装飾としてバックの膨らみの付け根あたりにあしらってある。

首には青い薔薇と紐のチョーカー、靴は真っ白なピンヒールだった。

男物は黒をベースにしたものだった。

白のシャツに黒いベスト。

黒のチェックのネクタイにはアメジストのネクタイピンがついている。

ズボンも靴も黒だったが

所々にアメジストの小物がついていた。

どれもAに良く似合う。

それを眺めながらそう思うマルコであった。