Love you … ! ページ3
「ちょっと、お店の中なんだから炎落ち着いてって!」
『あっ、ご、ごめんなさい…!』
きっとぼうぼうと大きく燃え盛っているだろう炎を手で押え付ける。下を向いて何度か深呼吸すると大分落ち着いてくれたが、顔をあげればまた炎は燃え上がることだろう。なので顔をあげられない
『あの、本当にすいません』
「Grillbzは大丈夫って言ってるよ。安心しな!」
『ありがとうございます』
赤色の鳥さんがにこやかに教えてくれた。ほっと胸を撫で下ろしながらお礼を言い前を見ないように友達の方を向きながら顔を上げた。
「にしても見ない顔だな?どこから来たんだアンタら」
カウンター席、あの人の斜め右に座るスケルトンのお兄さんが声をかけてきた。ひらひらと手をこまねいていたからLaurenと一緒にカウンター席に座る。……近い!!目の前!!とパニックを起こしぷすぷすと頭から煙が上がりそうだ。
「あ、Hot landから来たんです。同じ種族が経営してるらしいBARがあるって聞いたので」
「なるほどな。…で、そっちの白いのはどうした?」
「………まぁ…多分…一目惚れでもしちゃったんじゃないかと…」
ちらりとあたしを見てまぁいつものことだろうとため息をついた。スケルトンのお兄さんもこちらを見て目を丸くする。
「Wow…」
『ばばば言わないでよ!だって素敵だったんだよう…』
ぱちぱちと音を立てて頭の炎が燃え始めた。中学校の時にあの優しいスケルトンに恋した頃がなんとなく懐かしい。そういえばあの人もSnowdinにいるんだっけ。会ったら少しお話したいな。
なんて考えていたらにやりとスケルトンさんが笑ってこちらを見た。
「…で、そのお相手は?」
『えっ、え、と、』
ちらり、とカウンターの向こうにいる目の前の彼を見た。直ぐに視線は逸らしてしまったけど、パチリと目が合ってあの人はメガネの奥の目を大きく見開いていた。……えっ、見られてたの?そう思った瞬間また頭の炎が大きく揺らめいた。
「……Wow…Grillbyか」
「……………あー…」
『あばっばばば初対面でバレたやばばばアタックするしかないじゃん!』
「立ち直り早いな」
『あ、あの、あたしAといいます。い、今はお仕事中でしょうから…ま、待つので、ちゃんと注文もするので…閉店後とか、ちょっと…連絡先とか、…だめでしょうか…?』
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ひか - めっちゃ好きです😭 (2022年4月19日 18時) (レス) @page3 id: 165bbe98be (このIDを非表示/違反報告)
pandora(プロフ) - 昼蝶さん» コメントありがとうございます!Grillbyさんの小説すっくな…!!と思い少しでも作品数を増やそうと書いてます。面白いと言ってくださり嬉しいです、更新頑張ります! (2019年8月4日 20時) (レス) id: ee0d8bcccc (このIDを非表示/違反報告)
昼蝶(プロフ) - Grillbyさんの小説探してました!!面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月4日 20時) (レス) id: e1565e6036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Pandora | 作成日時:2019年7月8日 0時