迷い ページ25
me side
私はショッピさんに相談してみることにした。
あのとき、私にたくさんの言葉をかけてくれた彼に相談すれば、何かわかるかもしれない。
などと、根拠もないことを思ったからだ。
とりあえず今は、一人で考えるのがしんどい。
軍の中庭のベンチで、ショッピさんを待つ。
syp「レグルス、ごめん遅くなった。」
『あ、いえ。こちらこそわざわざすみません。』
syp「で、なんかあったん？」
『相談、というか…話を聞いてほしくて。』
syp「…おん。なに？」
私の隣に腰を下ろし、真面目に聞いてくれようとしてくれた。
『わからないんです。自分が何をしたいのか。
復讐が終わって、俺には何もなくなってしまった。弱くなってしまった。
今の俺には、生きる強さがない。
孤独の辛さに耐える強さや、たくさんの嘘を抱える強さが、
復讐という目的を失って、意義を成さなくなったんです。』
誰かに弱音を吐くのは何年ぶりだろうか。
ショッピさんは、何も言わずただただ一生懸命聞いてくれている。
『…ショッピさんがあのとき言ってくれたこと、素直に嬉しかったです。
でも、俺にはそれを素直に信じることが、できなくて…
…えっと…すいません。
…何言ってるのかわかりませんよね。』
苦笑いをして、頬をかく。
ショッピさんは、空をみつめて少し考えてから、ゆっくりと口を開いた。
syp「前も言ったけど、俺はレグルスに生きててほしい。
まだまだレグルスとやりたいこといっぱいあるし、もっと仲良くなりたい。
だから、どんな嘘をついてても、俺は受け入れようと思うし、
なんなら一緒に背負ってもええし。
一人じゃないって言ったやろ。
ほんま、ちょっとずつでええねん。
信じてくれるのも、本当のレグルスを教えてくれるのも。」
『…そう、ですか。…ありがとうございす。』
syp「おん。まぁ、また、なんかあったら言って。
俺だけじゃなく、みなさんレグルスのこと待ってるから。」
そして、私とショッピさんは別れた。
…女だってこと、言ってしまおうか。
死ぬなら、最期くらい、Aでいたい。
ショッピさんに少し話を聞いてもらって、ちょっと心が落ち着いた。
友達、か…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1094人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イデア(作者) - ご愛読ありがとうございます！続々編も何卒っ！！ (2019年10月3日 22時) (
レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - 凛さん» ありがとうございますっ！！！モチベ爆上がりです！もう１話更新しちゃお((ちょろい (2019年9月20日 21時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - コメント失礼します。毎日楽しみにしながら拝見させてもらってます(*´ω｀*)なんといっても、世界観が私好みです(*´∇｀*)これからの展開がとても楽しみです！無理せず頑張ってください！！(長文失礼しました…) (2019年9月20日 20時) (レス) id: 9e5967a2c9 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - あーさんさん» まぁ、友達ですからねw恥ずか死 (2019年9月19日 18時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - イデア(作者)さん» 妹はあげませんからね☆そしてよく気づきましたねw (2019年9月19日 1時) (レス) id: f3806ed2dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イデア | 作成日時：2019年8月16日 22時
