【wrwrd】一人ぼっち。【軍パロ】

(仮)生活 ページ17

幹部補佐(仮)としての日常が始まった。

といっても、生活面で変わったことは特にない。

一般棟で、食事をとり、寝起きする生活。

ときたま書類を任されたり、幹部との手合わせをしたりなど。

訓練もちゃんと受けているし、あまり変りはしないが…

見られていると感じることは多くなった。

そんな中、近くの中小国から宣戦布告があり戦争をすることとなった。

相手がなんであろうと、戦争は戦争。
一気に軍は騒がしくなる。

入軍2、3ヵ月にして初めての戦争。
新兵は緊張感が高ぶる。

武器の確認をし、上層部の指示を聞く。

私達近接部隊は、防衛と前衛に別れ戦う。

前衛側は、戦場で敵と応戦。戦線を守りつつ、攻める。

防衛は、城付近で待機し、流れてきた敵を倒す。

前衛は、シャオロン隊長率いる先輩兵士達が行く。

新兵は全員防衛側に徹する。
そして、防衛側の現場指揮を私が任された。

戦場にて戦う兵士達はもう出発しており、
城には、三強に加えて、エーミールさんとロボロさんが残っており、

城壁の外を私達近接部隊の新兵が防衛しているという状況。

その他部隊の新兵は城内にて、万が一のため備えているが、

多分、援軍を頼まれることはないだろう。

防衛側の新兵も、少し気を緩め、駄弁っている。



どれくらい経っただろうか。

…5時間…いや、6時間程か。

時刻は午後6:48。日は落ちて薄暗い。

あれから何事もなく、ただただ城壁の外に待機している。

中には、立ち疲れて座る奴や、少し居眠りをする奴がいて、

最初こそは少し緊張していたが、今ではすっかり油断している。

私はただただ、城壁をぐるぐると歩いて回るだけ。

戦線は今頃どんなだろうか。
一体何人死んだんだろうか。
一体何人殺したんだろうか。

つくづくこの世界は残酷だ。
それでいてたまらなく愛しい。

ぼーっと考えていると、人の気配に気がついた。

…誰だ…敵であることは間違いない。
が、軍人とは少し違う…

少し小走りで城壁を回る。
どうやら、囲まれているようだ。

新兵を立たせ、警戒させる。
すると、ぞろぞろと人が姿を現した。


『…！賊の類いか…。』


なるほど。違和感はこのことか。

連絡用に渡されたインカムで、上に報告する。


『敵に囲まれました。』

rb＜なんやと!?数は？＞

『ざっと140くらいでしょうか。賊の類いだと思われます。

全員殺しますか？それとも、一人捕らえますか？』

rb＜…え、っと、一人捕らえてくれると有難いかな…？＞

『了解。』


インカムを切り、任務を始める。

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