背徳感×Afternoon tea ページ2
この及川さん、怪しい。
今更かもしれないが、なんとなく背中に嫌な感覚が走った。
この予感が当たろうものなら全力でフラグをへし折るつもりでいるが、彼は果たして何を企んでいるのか。
「ん〜、ちょっとさ？ザンカちゃんに聞こうって思いながら聞けなかった事があるからもし起きてたらちょっと聞こうと思って…」
「………と言いますと？」
手を背後に隠し、もじもじしている様子の及川さん。
何を隠しているのか、なんて腕に注目していると。
「これ、俺も分けてもらっていい？」
彼が差し出してきたのは、今日私が持ち帰ってきたスイーツ達だった。
小さなスイーツを男子特有の大きな手でがっつり掴んで持っているのを見ると何か妙に違和感を感じる。
「…今持ってるの全部ですか？」
「全部じゃないよ！何個か分けてほしいの！」
「………これとこれならどうぞ」
「何故かザンカちゃんが今とんでもなく不服そうな顔してるのが暗闇でも分かるよ」
特に私の予感は当たらなかった。良かった。
なんて胸を撫で下ろしていると、及川さんは机に腰掛け小さなケーキのパッケージをガサガサと開け始めた。
そして、「ザンカちゃんも今これ食べる？」と机の上に持ってきたスイーツを並べてくれる。
どうやら、私が起きていて許可を貰えればこれを食べようとかそういう魂胆だったらしい。
深夜にスイーツなんて普段はなかなか出来ないが、たまにはこういうのも悪くない。
背徳感が悪戯に胸に広がって、わくわくさせてくれる。
寝起きの不機嫌はいつの間にやら消えて、私はいつもの呑気な私になっていた。
スイーツの魔力、恐るべしだ。
そういや何処かで苛立っている時でも甘いものを食べると人は口角を上げてしまう…的なものが書かれた何かを読んだことがある気がする。
「そんじゃあ私も…よっ、と。」
「お、それからいく？」
「これお気に入りなんで取られないうちに食べときます。
こんな状況ですし、食料争奪戦とかもありえますし…今のうちに。」
「甘いもの食べてる時くらいはそーゆー話聞きたくないなぁ俺…」
及川さんと同じく机に腰掛け、私もお気に入りのスイーツに手を伸ばした。
まだパンデミックが起きてから数日しか経っていないが、クリームを口に入れたのは随分久しい気がする。
舌に広がった甘みが、ビリビリと頭に痺れる程の刺激を与えてきた。
家でゴロゴロしながら食べるのも乙だが、教室特有の匂いがする夜闇の中でのおやつタイムも悪くない。
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Guilty(プロフ) - あられさん» ありがとうございます、マイペースにはなりますがこれからも更新頑張ります(`･ω･´) (2020年7月27日 19時) (
レス) id: 69dc25e7cf (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 夢主ちゃんがイキイキしてたりするの可愛いです…応援してます！ (2020年7月27日 19時) (レス) id: 6a0064c66d (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - 悠奈さん» お気に入り追加にコメントまでありがとうございますm(__)mこちらのメインストーリーに他校のキャラを登場させるかはまだ悩んでおりますが、実は外伝なんかも考えていたりするので…そちらに登場させようかな？とは考えたりしております(´-`).｡oO() (2020年7月21日 0時) (レス) id: 69dc25e7cf (このIDを非表示/違反報告)
悠奈(プロフ) - お気に入り追加させていだきましたリクエストとかっていいですか？もしよろしければ他の学校人たちにあって欲しいなとか思ってます続き楽しみにしてますｔ (2020年7月21日 0時) (レス) id: ab20161c8e (このIDを非表示/違反報告)
Guilty(プロフ) - bu-koさん» 私の趣味を詰め込んだだけの超自己満足な作品なんですが、楽しんで頂けているなら幸いです(^O^)マイペースではありますが、これからも頑張って書かせて頂きますm(__)m (2020年5月28日 11時) (レス) id: 1867eff1d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Guilty | 作成日時：2020年3月14日 1時
