【ハイキュー】それでも、この世界で ―1― (ページ44)

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作戦練り練りティータイムページ44

そんなこんなでのんびり…出来たかどうかは分からないが、昼休みを過ごした私達5人。
…あの後ゾンビも見てないし平和に過ごせたはず。うん。

「さて、喉が乾いたな〜っと…」

自販機をこじ開けて勝手に手に入れた紅茶のペットボトルを開封して喉に流し込み、デザート代わりにしてはちょっと物足りないななんて考えながらこれからどうすべきかをのんびり考えてみる。

…全然話変わるけど、パンデミックでも起きない限り盗みはダメよ？
もう法が機能しないぐらいになってたら生きていく為には仕方ないけど。

「ホントにいつの間に飲み物まで盗んでんだよお前…」

「生きていく為には仕方ないじゃないですか、ゾンビ化も嫌ですけど餓死ももっと嫌です。」

「いやそうじゃねぇよ、いつ手に入れたって話をだな…」

岩泉さんにもツッコまれたな、さっきそのくだり自分でやったんですが。まあ楽しいからいいんだけど。

…私元々何考えてたんだっけ？
あ、そうだこれからについてだわ。

このままこのメンバーで、ここで生きていくのもそれはそれで面白いだろう。
何より、ゾンビが来ない様にバリケードも作ったし現段階では恐らくここが一番安全だろうし。

だがこれはこれでデメリットもある。
ここにある食料だっていずれは尽きるだろうし、この街から世界中にゾンビが増殖していけば携帯で情報を検索するなんてのも難しくなっていくだろう。
今はまだ使えているからいいものの、外に出ず情報も手に入れられないのはなかなか痛手だ。

ゾンビという意思を持たない敵が相手とはいえ今ここには戦闘に慣れていないメンバーが殆ど。
私じゃあるまいし、そんなにガンガン戦って貰う訳にもいかない。
安全に過ごすのに越したことはないとは思うが、このままずっとここに待機し続ける訳にも…

考える事が山積みである。
とりあえずあのゾンビ☆パニックの忙しなさから抜け出せたのはいいものの、このままでは餓死の可能性も…だがだからといって宛もなく外に出て彼らを危険に晒す訳にも…

せめて行く宛を探してから、外に出るべき…？
いやでも周辺を探索して、その上で良さそうだと思った場所を拠点に…？

と、その時。
私の頭にあるいい案が舞い降りてきたのだ。

「………いや、違う…宛ならあるじゃないか…」

「…ザンカちゃん？急にどうしたの？」

「すみませんちょっといい案思い付きました！これからの事なんですけど！」

飲み終えた紅茶のボトルを投げ出しながら、私は声を荒らげた。