落ち着いて昼休み ページ42
「ったく…なんだよ…むぐ………
私が折角慣れてないってのにカッコつけて…人の視線集めながら…もぐ…これから後悔しない様に選択肢を分かりやすく与えた…ってのに…むぐむぐ…」
「分かったから食べながら話すな。
せめて喋るなら口元隠しながら喋れ。」
「岩泉さんマナーとか厳しいんですねお母さんみたい。」
パンを頬張りながら私が岩泉さんにそう冗談をかますと彼は何故か黙り込んでしまった。
私何かまずい事でも言ってしまっただろうか。
とりあえず、新たに見つけた生存者の松川さん花巻さんに選択肢を与え、彼らも私と組む事になり。
ゾンビは全て倒したし校内にはゾンビが入って来ない様にもなった。
という訳で、なんとか落ち着く事が出来た私達はつかの間の休息タイムを取る事にしたのだった。
やったね、やっとのんびり出来るぞい。
と、思っていたのだが。
「………ねえねえザンカちゃん。」
「ほふ?どうしました断末魔の及川さん。」
「何その変な異名!?今すぐ撤回して!?」
私が一人で勝手にグチグチ愚痴を零しながらお昼ご飯のパンを貪っているというのにそれを邪魔してきた男が一人。断末魔の及川さんだ。
…撤回しろって言われたけどこの響きカッコイイとか思ってる私って変なのかにゃ?変じゃないよにゃ?
なんか…なんかカッコイイと思うんだが。うん。
なんとなくこの異名似合いそうなゲームキャラの職業とか考えてみたけどどうも思い浮かばんかったわ。
「いーじゃないですか似合うんだから…んでなんです?食事を邪魔されてやや不機嫌な私にご用ですかい?」
「あ、それは失礼…じゃなくてだよ!なんでアレ気にしてないの!?」
「アレとはなんぞよあとそんなに叫んでたら唾飛んでくるからやめてくれください…」
もう既に私が投げ付けたパンを食べ終えたのか、及川さんは私にやたら絡んでくる。
何をそんなに慌てておる、若造よ。
及川さんが騒ぐ=私はあんま驚かないの法則を覚えた私は強い。
それを知った上で私は相変わらずパンを頬張りながら及川さんに向き直った。
「アレ、って?どれです?なんの事です?」
「アレだよアレ!
グラウンドの向こうにいるゾンビ!」
「ああなんだたかがゾンビか…」
「たかが!?」
何かと思えば、彼が指差したのは一体のゾンビ。
学校周辺はもう静まり返っていたが、どうやら一体がこちらへと向かってきているらしい。
そしてそれを見つけた及川さんは全力で焦りだしたのだ。
今をときめく女子高生スナイパー→←素晴らしく残酷なこの世界で生き抜く為に
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Guilty | 作成日時:2019年5月28日 2時