【ハイキュー】それでも、この世界で ―1― (ページ33)

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気分爽快☆乱射モードページ33

エアガンを乱射する音、バシャバシャと薬液が飛び散る音。
そして、ゾンビ達が上げる喧しい断末魔。

「アッハハ…これだよこれこれぇ！
私がゲームで憧れた光景ッ！まさにこれだよ！」

これだけ乱射出来るともう楽しくて楽しくて仕方がない。ストレス発散には最適だろこれ。
敵に攻撃されるリスクは少なく、防御を意識せずに攻撃のみに集中出来る。
しかも撃てば大体当たる。最高かこの状況。
まさか現実世界でもこの快感を味わえるとは。
何かあった時の為に大量に弾を用意しておいて良かった。

「クッソ…これマジでいつ終わるんだよ…！次から次へと溢れ出てくんぞ…！」

「逆に言えばこれチャンスですぜ岩泉さんッ！
そんなの気にせずフィーバー☆しましょうよ！」

「なんかそのフィーバー☆って苛つくな及川みたいで…ッ！」

「え、なんで俺！？」

お陰で2人とふざけ合い、話しながら攻撃する程余裕が出てきた。
殺伐とした空気の中で戦うのも好きだが、こんな雰囲気の中で戦うのも悪くないかもしれない。なんか心強いねこれね。

岩泉さんが言う様にゾンビは次から次へと私達の出す音に釣られて、わらわらと群がってくる。

…わらわらってワロスみたいな意味じゃないよ勿論。
私一瞬考えちゃったけど。

でも確実に、少しづつではあるが群がってくるゾンビの数は減っているのが分かる。
先程までギュウギュウだったのがゾンビの数が減り隙間が見え始めた。

「ほらほらほらほらぁ！テメェらの欲はそんなもんかもっとこっち来てみろようらうらぁぁぁ！」

「グォオヴゥゥゥッ…！」

「ハッ、まだまだだな！私を倒したいなら可愛い魔法少女にでもなってからリベンジしなッ！」

エアガンを乱射している内に妙なスイッチが入ってしまい、なんか深夜テンションのよく分からん感じの事を言ってしまうのもまあ…愛嬌という事で。
乱射楽し過ぎて頭のネジが大分外れてしまった。てへ。

「も、もう大分減ってきてるよね…！？
もうすぐ終わらせられるよね…っ！？」

「そう…だな…！及川ッ！
そろそろさすまたでコイツらの動き封じるからそこ狙えッ！」

「分かった任せてっ！」

だがやっぱりこの2人は私のテンションをガン無視、なんだったら仲良さげに戦っていらっしゃる。
いやね、別にいいけど無視は寂しいぞ無視は。
組むって言ったんだから私の事も認識してくれよ。

「…まあいい、それより今はコイツらの片付け優先、っと…ッ！」

止まらない乱射モードに身を任せるのも悪くない。