お待ちかねフィーバー☆タイム ページ32
「………へっ？あ、あるの…？」
「あるのに勝手に2人揃って訳の分からん行動に出おって…！
いい加減落ち着け！んで私の策を聞け！ありがた〜く聞きやがれ！」
「グオﾞォォォ…！」
「うるせぇなお前らに用はねぇよゾンビ共ッ！」
やけくそだ。
ここまで来るともう完全にやけくそである。
だが、私が全力で叫んで初めて2人は落ち着きを取り戻してくれた。
慌てて私と丁度いい距離を取り、早速私の策を聞こうと耳を傾ける。
「というかあるなら早く言ってよ…俺無駄に騒いじゃったじゃん…」
「その無駄に騒いだお陰でゾンビを刺激するわ私が策を話そうとしてるのに聞かないわ勝手に慌ててた貴方方が悪いんですよったく…
ほら武器持ってください貸すんで。私の汗がたっぷり染み込んだ武器を貸してやりますんで。」
策はこのゾンビ共をなんとかしながら話すんで、と付け加えて2人に本当に私の汗が纏わりついている武器と例の薬液が入った瓶を数本渡す。
喜べお前ら、おんにゃのこの汗が染み込んだ武器だぞ。
「…けど、どうすんだよこれ………
流石に降りて戦うのは無理だろ？」
…やっぱりそれどころじゃないか、うん。
また盛大に私のボケをスルーされてしまったが、まあこの状況じゃ仕方ないか。
「だから、それを利用するんですよ。」
なら次は、とまたカッコつけながら私は一言笑みを浮かべながらそう告げてみた。
逆手に取る、という単語が引っ掛かったのか私の顔を見ながら少し戸惑っている。
少しはボケに反応してくれてもいいんだぞ寂しいな。
「1階には降りられない程ゾンビが溢れてる、ソイツらは私達目掛けてこっちに来ようとしてますがギュウギュウ過ぎて身動きが上手く取れない………
これ、チャンスだと思いません？」
ジャキッ、とエアガンを構えながら2人に向けてそう話し、瓶の蓋を外して準備をする。
そして、
「うおりゃあぁぁぁぁぁッ！ゴートゥーヘーーーールッ！
フィーーーバーーーーー！」
エアガンをゾンビ達に向け乱射、弾が切れれば薬液をぶち撒く…
一方的に広範囲に攻撃が出来るというフィーバー☆タイムに突入させた。
わざと大声をあげてゾンビを刺激し、こちらへ寄ってきたところをBB弾と薬液で歓迎する、というなんとも簡単で爽快な策である。
「ほらほら2人もフィーバー☆してくださいよ普段の鬱憤晴らせますよッ！」
「…成る程…そうか、これ逆にチャンスだね…！
ザンカちゃんホントにナイスだよ！俺らも手伝うから！」
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作者名：Guilty | 作成日時：2019年5月28日 2時
