風ふわり、雪ひらり 第二章 【不死川実弥】

11. 厨出禁令 ページ6

クソッ

クソクソッ

クソがっ！！


頼むから無事であってくれっ




そう考えながら自邸に駆け足で向かう不死川の姿があった

風柱と言われるだけあって？その姿をは風のごとく

道行すれ違う人は通り風が通ったのか
と呑気に思う者もいれば
はたまた、辛うじて彼の姿を見えてる人はその表情にいつも以上のキレ具合が現れておりその場に尻もちついてしまう者もちらほら



彼がこの様になっている訳は、かれこれ半刻ほど前に遡る




溜まるに溜まっていた報告書やら何やらの書類整理をしお館様の屋敷へと届け終え、少し散歩しながら自邸に帰ろう歩いていた不死川


季節は秋色に染まり、辺りの空気が澄んで道端にはススキが揺ら揺らと揺らめいていた


こうゆう季節は無性に甘味が食べたくなるので帰りにでも甘味処に寄って何か買っていこうか
何を買おうか
今日はあの馬鹿弟子が自邸での療養最後の日だから何か買っていってやろうか

などなど考えて足を進めていた…ところ



「カァァァ！！大変大変ー！！」



不死川の頭上から降ってくる甲高い声
目をやるとAの鎹鴉が羽をバサバサさせ旋回していた


大変っという言葉の前にAの鎹鴉が自身の所に来ること事態嫌な予感しか感じられず、ハァっと大きなため息を吐く



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