風ふわり、雪ひらり 第二章 【不死川実弥】

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side不死川


「ムニャムニャ…へへへ…もぉ、食べれませんよぉ」


「(イラッ)」


なんで俺はこんな酔っ払いを背負って帰らなきゃならねェんだ


散々俺のことを好き放題言った挙句、富岡の野郎とあーだこーだ訳わかんねェ事を言いやがって


つか、まだその話しネタ引きずってたのかよ


　
たく、コイツの思考回路はどうなってんだ


そう思いながら、ふと店で言ったコイツの言葉を思い出す




“え？

ないです。

あくまで私達は師弟関係です”




その言葉が鋭く俺の胸に刺さった




わかっている

コイツが俺をそうゆう対象に見ていない事は


だが、いざ言葉にされると結構くるものがあった




かと思ったら





“私、師範がいないと駄目なんです…

師範がいないと生きていけないです…”


とほざきやがって



「本当、なんなんだよ…勘弁してくれ」



そう言い、ハァとため息を一つ吐き出すと



「あ…しはんの匂いだぁ…」



そう言いながら目を覚ましたA

俺の背中に顔擦り付けてくる


まだ酔ってやがんな



「起きたんなら自分で歩け」

「イヤですー私しはんの匂いすきなんですー」

「…この痴女」

「あー!痴女って言ったぁぁ！！
私の何処が痴女なんですかぁぁ！？」



酔っていても、うるせェ奴だと思っていたら首裏に柔らかい感触を感じる



チュッ…


　

「っ！！？？テメッ…」


「嫌でした…？」





背負っているので顔は見えないが、声からして急に真面目なものになっていることがわかり、心臓の鼓動が速くなった






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