風ふわり、雪ひらり 第二章 【不死川実弥】

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甘露寺の奴いきなり何聞いてやがんだ！？



そう思いながら布巾でテーブルを拭いていたら



「え。ないです。
師範ですよ！？あの鬼で鬼畜で悪魔な！！」



と俺を易々と貶す馬鹿女


苛ついた気持ちが抑えれず、テーブルに拳を振り降ろしたらバキッとその部分がひび割れた



ヤベェと思い、アイツらに気づかれないよう俺達は瞬時に上背を下げた



「ぷっ。派手にやったな！
つか、お前そんな風に思われてんだな」


「うるせェ…」



こりゃ派手に前途多難だな

とほざく宇髄に苛立ちが増す



苛ついた気持ちを納めるかのように湯呑みの茶を飲んでいたら、またしてもいらねェ事を言う甘露寺の声が耳に入った



「でも、不死川さんも大変ね！
こんな可愛いお弟子さんがいるんですもの！
変な人とか付いちゃわないか気が気じゃないわよね」



バリンッと音をたて、今度は手に持っていた湯呑みを握力で壊してしまった


またもやヤベェと思い二人して隠れるよう身を縮こませる



「くっくくく…おいおい、何やってんだよ。
テーブルといい湯呑みといい弁償するもん増えるだろ」

「クソッ…」

「顔赤いぞ？」

「黙れェ…」

「つかよ。お前の弟子が飲んでるのって…」

「あ？」


チラリとAの方を見て、側にある飲み物を見ると


「酒だな」

「だな。」




まだガキの癖に何やってんだアイツは！？

帰ったら説教もんだな

と思っていたら





「「あ。一気飲みしやがった」」






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