風ふわり、雪ひらり 第二章 【不死川実弥】

16. 酒は飲んでも呑まれるな ページ40

「ふっふっふーん、今日は何して過ごそうかな」


ルンルンとスキップをしながら廊下を歩く私

とっても上機嫌なのです！


何故かというと



今日は二週間ぶりの非番なのです！

連日連夜、伝令が入るたびあちらこちらと駆け回り、バッサバッサと鬼を斬りまくっていた身体はクッタクタ


それにそれに！
なんとなんと！


今日はあの鬼師範が、出かけているとのことで不在なのです！

非番の日でも師範がいれば、夜稽古だの夜鍛錬だの(あ。同じか)で休めないったらありゃしない



非番かつ師範がいない日なんて中々ないので今日はゆっくり満喫しようと思ってたいた




「ごめんくださーい！

Aちゃんいますかー？」


「(この声は…)はーい」

「あ、Aちゃん！こんにちは！」

「こんにちは、ご無沙汰しております、甘露寺様」


訪ねてきたのは、今日も明るく可憐な笑顔の甘露寺様だった


「どうかなさいまたか？
師範に御用でしたら、今日は不在なんですよね」

「不死川さんに御用ではないの！
Aちゃんをお食事に誘いにきたの！」


きゃっと言いながらキャピキャピしている彼女


偶に非番が合えばこうして食事のお誘いをしてくれて、ご飯を食べながら近状の話しなどをする
(主に蛇柱様の話しなんだけど…)



「私も今日は非番なので、いいですよ！
ご飯行きましょう！」


「やったぁ！
美味しい食事処見つけたの！そこに行きましょう！」


「はい！」




．

16-2→←15-6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す