風ふわり、雪ひらり 第二章 【不死川実弥】

15-2 ページ35

「わっしょい！！
いやはや！上手いなっここの芋羊羹は！
絶品だっ！！」


「…。(炎柱様…)」


何度かお会いしたことがある

会えば決まって



A少女！！手合わせを願う！！

鍛錬に付き合ってくれ！A少女！

今日は天気がいいな！外で打ち込みでもしないか！？


などなど。

とりあえず何かと会えば鍛錬鍛錬鍛錬。

こちとら師範で間に合ってます。

と言いたいところだが、炎柱様の曇りなき眼差しに毎度負けてしまっているのが現状


師範のような虐殺行為に近い鍛錬ではないけれど、やはり柱の方。
終われば中々の疲労感が襲ってくるのだ



しかーし！！

今日は任務帰り！

捕まってはならぬと思い、そそくさと店の前を通り過ぎようとした私なのだが…



「っ！？あゔっっ！！」


偶に抜けている私


店のちょうど前

本当の真ん前

しかも何もない道端でずっこけてしまう




「よもやっ！！相変わらずだなA少女！
任務帰りで疲れているのはわかるが、鍛錬が足りないと見た！」


「はははっ…どうもご無沙汰しております…」





．

15-3→←15. ある朝の日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す