13. 花のキミ ページ21
私が泣き喚いたあの日から数日
泣いてスッキリしたのか
はたまた、師範に甘えたからなのか
私はあれ以降お館様と話していた重苦しい出来事を考えずに日々を過ごしていた
師範も師範で何事もなかった様に接してくれている
いつも私は情緒不安定になると師範に直ぐ縋ってしまう
身も心も強く在らねばと毎度の事思うのだが、師範が私の変化に直ぐに気付き、優しく手を差し伸べてくれるものだからどうも変わりようがない
だったら、師範がヘコタレそうな時に今度は私が手を差し伸べてあげれる様な存在でありたい
…でもあの師範がそんな弱い部分を見せる事なんてあるのだろうか
現にこの三年間
一度もその様な姿を見た試しがない
「いつも子供扱いされてるしね…
私なんかがそんな存在になれるわけないのかな…」
そんな事を考えていると部屋に飾っている一房の胡蝶蘭が目に入り、ある人物を思い出す
そうだ
貴方でしたね
お館様と同じ事を仰っていたのは
「カナエさん…」
そう呟き私は邸を出た
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ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん!vvコメントありがとうございます!不死川さんに好かれようと悩める可愛い義勇さんが書きたくなり…そう言って頂けてとても嬉しいです!! (2021年3月29日 19時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 義勇さん、可愛い(^^) (2021年3月29日 17時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» こちはこそ初めまして!嬉しいお言葉ありがとうございます(´▽`)1人でも楽しみにしてくれてる方がいると励みになりますので更新頑張ります! (2021年3月22日 7時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました!これからの展開が楽しみです(^^) (2021年3月21日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃちゃ | 作成日時:2021年3月3日 16時