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「来い」
「っ…」
塞いでいるはずの耳に鮮明に届く声
顔のみを不死川の方に向けると、目の前で手を広げてる姿が目に入り一気に抑えていた感情が溢れた
彼の優しさに触れたいという気持ちに抗うことのできず、涙を流しながら彼の手の中に勢いよく身体を預ける
「し、はんっ…師範っ!師範っ…!」
「あぁ」
「私っ…私ずっと師範の側にいたいですっ…!
師範と離れたくないよっ…」
「あぁ、居ればいいだろ。
こちとらお前を手放す気なんてサラサラねェよ」
ぎゅっとAの身体を強く抱きしめる不死川
Aが離れていかないように
そして自分は此処にいて彼女を離さないと言わんばかりに
そんな思いが通じたのか、段々とAの中の泥ついた蟠りが解けていくのを感じていた
そして、やはり自分はこの人の腕の中が一番安心できる場所であり、帰るべき場所なのだと再確認する
「(いつか…必ず、話します…
だから…今はただこの腕の中にいたい…)
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ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん!vvコメントありがとうございます!不死川さんに好かれようと悩める可愛い義勇さんが書きたくなり…そう言って頂けてとても嬉しいです!! (2021年3月29日 19時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 義勇さん、可愛い(^^) (2021年3月29日 17時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» こちはこそ初めまして!嬉しいお言葉ありがとうございます(´▽`)1人でも楽しみにしてくれてる方がいると励みになりますので更新頑張ります! (2021年3月22日 7時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました!これからの展開が楽しみです(^^) (2021年3月21日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃちゃ | 作成日時:2021年3月3日 16時