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12. 小さな日々割れの音 ページ12

鬼殺隊本部 産屋敷邸



広い広間に二人の人物が顔を合わせて座っていた



「よく来てくれたね。早速任務を入れてしまってすまなかったね。身体の方は大丈夫なのかい?」

「お気遣いありがとうございます。
お館様に至ってもご壮健で何よりです。益々の御多幸お祈り申し上げます」

「ありがとう、A」



二人の間に流れる空気はとてもら穏やかで、少し冷たい秋風をも暖かく感じる程であった



「今日君を呼んだのは他でもない

“柱”を担って欲しくて来てもらったんだよ」




階級が甲でありつい先日、十二鬼月である下弦弍の鬼を倒したこと、日頃の任務の功績等が評価されたとAに言う当主


「とても光栄で有り難いお話です。
ですが大変申し訳ありませんが、お断りさせて頂きたいです」


一切の迷いもせず、頭を一度下げてから強い瞳で断りをするAにクスリと産屋敷は笑う


「Aならそう言うと思ったよ。
理由位は聞いてもいいかい?」

「私はそのような器ではないからです」

「どうしてそう思うのかな?」


ニコリと微笑む産屋敷とは対照に少し顔を歪めながら、口を開く



「先日の下弦弍の鬼との戦いですが、結果上は倒したことになっていますが…
あの鬼は自ら…それか他の誰かによって殲滅されたのではないかと思います」


あと一歩の所まで追い詰めたが、自分の非力さで本当は殺されていたかもしれない事
鬼が消える寸前、誰かと怯えながら話していた事、など詳細を報告する


「それに…私はっ…………」


次の言葉に詰まるAに産屋敷はそっと彼女の側に寄り、頭の上に手を乗せ、撫でる



「うん。わかってる。実弥だね」


「っ!!!」





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ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん!vvコメントありがとうございます!不死川さんに好かれようと悩める可愛い義勇さんが書きたくなり…そう言って頂けてとても嬉しいです!! (2021年3月29日 19時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 義勇さん、可愛い(^^) (2021年3月29日 17時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» こちはこそ初めまして!嬉しいお言葉ありがとうございます(´▽`)1人でも楽しみにしてくれてる方がいると励みになりますので更新頑張ります! (2021年3月22日 7時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました!これからの展開が楽しみです(^^) (2021年3月21日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃちゃ | 作成日時:2021年3月3日 16時

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