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Aを包み込んでいた腕を解き、片方は彼女の頬に、もう片方は着物の折り目から覗かしている白い大腿に当て、優しく撫でるように触れる
「?…師範」
「黙ってろ」
訳の分からないAを他所に、彼女の首筋に顔を寄せ、唇を一つ落とした後ツーと頸へと移動させると
「んっ…し、はん…」
普段実年齢より子供みたく馬鹿な振る舞いをしているAからは想像出来ない艶のある声が漏れ、またしても煽られる
もっとその声を聞きたい
もっと自分の手でAを乱したい
頭では止めなければならないと思っているのだが身体がいう事をきかない
名も知れない底しれぬ感情が不死川の心を覆っていた
スルリと手がAの胸元の襟に入ろうとした、その時
「ぶへぇっっっっっっくしゅんっっ」
「…」
「…」
「…」
「あ、師範の服に鼻水ついちゃった」
先程の艶のある雰囲気は何処にいったのやら
目の前のAは鼻水を垂らし、いつもの彼女に戻っていた
Aの言葉に自分の隊服をみてみると
ネチョッと糸をひたものが付いているのが目に入り現実に引き戻される
「こんのクソ女…」
「ししし師範っ、わざとじゃないですよ!
煤が鼻の中入ってしまって…」
「表に出ろやァ!!
じっとしてられねェんだろっ!?
その怠けた身体、俺がシゴいてやらァ…」
「ひぃぃぃっ!!無理です無理です!!
私今日まで療養しなくちゃいけない身なんです!!」
「ざっけんな!!今更遅ェんだよ!
オラァッ!とっとと表出やがれ!」
「ぎぃゃぁぁぁぁぁぁすっっっ!」
その後は
不死川は先程の分からない感情を消すかの様いつも以上に稽古という名の一方的暴力行為をAにぶつけていたのかいなかったとか
(てめぇは金輪際厨出禁だ)
(はっ!?どうしっ……はい。)
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ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» 凪子さん!vvコメントありがとうございます!不死川さんに好かれようと悩める可愛い義勇さんが書きたくなり…そう言って頂けてとても嬉しいです!! (2021年3月29日 19時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 義勇さん、可愛い(^^) (2021年3月29日 17時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃ(プロフ) - 凪子さん» こちはこそ初めまして!嬉しいお言葉ありがとうございます(´▽`)1人でも楽しみにしてくれてる方がいると励みになりますので更新頑張ります! (2021年3月22日 7時) (レス) id: 20a7076181 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました!これからの展開が楽しみです(^^) (2021年3月21日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃちゃ | 作成日時:2021年3月3日 16時