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第二十一話 ページ23

『友達になろうって言ってくれて、ありがとう。笑かけてくれて、ありがとう。助けてくれて、ありがとう。話を聞いてくれてありがとう。私は、そんなあなたを信じるよ。だから…


友達になってください!』

私はできるだけ大きな声で伝える。でも、
その声は震えていた、自分でもわかるほどに。

そんな私に笑かけてくれるかな?
私を愛してくれるかな?

私は返事を待つ。
断られる不安もあるけど、なってくれる希望の方が大きい。

だから。
わたしはあなたを信じたんだね。

緑「勿論やろ!よし!今日から俺たち友達なっ!」

緑パーカーはニカッと笑う。


よかった。断られなくて。
ありがとう。受け入れてくれて。

緑「ちょ、なんで泣いとるん!?ちょっなくなや!」
え?私、泣いてるの?

『あ、本当だ…、こういうこと、初めてだからかな…?』

緑「まあええわ!俺ゾム!よろしくな!」
『うん、わかった。ゾム、よろしくね。』

私は泣き止んで、今できる精一杯の笑顔を作った。

さて、城へ帰ろう。
小さな二人と始めての友達を連れて。

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作者名:花風雪 | 作成日時:2019年11月16日 16時

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