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そのあとゾムが目を覚ませば、そこは地下牢だった
すぐに理解した「こ ろされるんやな」と
だが、その予想は外れていた
「…ゾムよ、幹部にならないか?」
zm「…は?」
そう言われれば、すぐに断った
自分の姉を消した、国に誘われた?
勿論断るだろう
その後も誘われ続けたが、断り続けた
そして総統はいった
「それじゃあ少しの間ここにいろ。それでなりたくなれば言え」
もうこれしかないやろう、そう思いゾムは頷いた
♦︎
そして数日が経った
人をこ ろしていたのにも関わらず、幹部は歓迎してくれた
寄り添ってくれた
それが嬉しくて、幸せだと感じた
今まで姉以外信じれなかったから
そんなとき、ゾムは思った
zm「自分だけ、幸せになっていいん…?」
そのときゾムの耳にははっきりと聞こえた
『ゾムには、幸せになる資格があるよ』
自分の姉の、声が聞こえた
もう亡き姉の、声が聞こえた
『私は悪いことをしてた…でも、ゾムは私に合わせてただけ。だから、幸せになってよ』
zm「っでもっ…」
『私の分まで生きてくれや!!』
zm「…ねーちゃん…わかったわ!ねーちゃんの分まで、幸せに生きたるわ!ずーっとそばにおってな!」
『もっちろんやろ!!』
二人だけの約束ができた
そのあとに姉は言った
『またね、って笑い合いたいけどな…』
zm「?」
『ゾムは幸せにならなあかんからな!まだその約束はできんな!!』
zm「!!…せやね」
『また、いつか約束しよな』
zm「おん!」
『…またね!!』
「またねって、笑い合えたら」
end
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作者名:花風雪 | 作成日時:2020年4月27日 12時