元軍人買ったので、大切な人を救おうと思う。【d】

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「ごめんな、レイス」

上からさっきの声が聞こえた
どうして、僕の名前を…？

mr「っそ…！？」
『メルさっ』
kr「いやっ…やめてっ…」
mr「やめろっっ！！」
kr「メル…さ…」
『やめて…やめ、て…！』

目の前で大切な人達が倒れて行く
また、僕は誰かを守れなかった
動かなかった
動こうとしなかった
助けようとしてなかった

全部、ぜーんぶ僕のせいだ

でも、少しでも、みんなのためになるように

僕は服の裏に隠したナイフをとる
そして、奴に向かって投げる

流石に避けられるか、僕はそう思っていた

「いった…」

だが、ナイフは奴の体に刺さっていた

怯んだその瞬間、奴に向かって走る
出せる力を全て出して

『おらぁっ！』

そして奴を蹴り上げる
見事に飛んでいく

その瞬間、被っていたフードが取れた
そして奴の顔が見えた

その顔が見えたその時、僕は一瞬固まった

『セ…ン？』

僕がそう言うと、奴は寂しげに笑った

se「…気付かれたく、なかったんだけどな」

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