元軍人買ったので、大切な人を救おうと思う。【d】 (ページ16)

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そして連れられてきた場所は

「…綺麗」

透明の川、生い茂る葉、綺麗に咲き誇る花
誰が見ても綺麗だと言えるだろう

そんなところに連れてきたのは？

「…誰？」

僕が振り返ると

「あ、なた…は…」

『…お前、誰だ。』
？「…お前こそ、誰？」
ci「っちょ！！」
『…なんで彼等といる？なぜここへ連れてきた？』
？「…お前こそ、なんでみんなを探していた？みんなと何の関係がある？」
？「っ！やめ、て、ください！！」
『…』
？「…」

ci「ふ、二人ともやめてや！」
『…どういうこと？こいつと何の関係があるの？』
？「みんなとは仲間だよ。お前とは違ってね。」
『…僕は、みんなと仲間じゃないと。』
？「そうだよ。お前はみんなといていい人じゃない。」
『…』

『ハハッ、やっぱりそうだよねぇ…。ただの興味から買って、怖がらせて、仲間でもないのに一人仲間だと思って。そんな僕が、ここにいて言い訳ないよね…！』
？「…え？」
『ただ買っただけだもんね！ただのご主人様なんだよね！みんなからしたらその存在なんだよね！僕とみんなは仲間でもない友達でもない家族でもないただの"赤の他人"だよね！！』
？「…」

「っ…」

この人が、何のために僕を連れてきた？
そもそもこの人は同行してきてたんだね

「…赤の他人に何か用？」
「うん。…今まで疑ってて、ごめん」
「…は？」

「誰かを救おうとしてる気持ち。誰かを守ろうとしてる気持ち。誰かのためになろうとする気持ち。…その全てを持ってる人が、悪い人な訳ない。…だから、信じることにした」

そっか
僕はそう思えてたんだね
行動に移せなくても
ちゃんと、心の中で分かってたんだ

「俺はひとらんらん。ひとらんって呼んで」
「ひとらんさん、だね。よろしく、ひとらんさん」
ht「ん、よろしく」

僕も人を信じよう