～シアワセノウタ～2(wrwrd) (ページ11)

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第十話ページ11

…それじゃあ、私はどうやってみんなを守る？
違う、私は何も守れない。
グルッペンしか守れない。

魔法使いの私がそれでいいの？

いや、でも…
そういう、命令だから…
命令を守らないと、また？

よく分からなくなってきた…
一旦考えるのをやめよう。

『…あれ？』

なんで、誰もいないんだ？

「貴方が動かなければ、結局こうなるんだよ。貴方だけ取り残され、他は全て消えてしまう。そうでしょ？ハナニラ。」
『…お前、誰だ。』

「あれ、覚えてないの？…私はハナニラ2、じゃなかったっけ？」
『…』

「分かってくれた？それじゃあ、少し話をしよう？」
『…分かった』

「…もしも、こんな状況になったら、貴方はシアワセ？」
『そんな訳、ない。』

「それじゃあ、みんなに愛されたら、貴方はシアワセ？」
『…違う。』

「それじゃあ、みんなに嫌われたら、貴方はシアワセ？」
『違う、そんなのシアワセじゃない。』

「…それじゃあ、シアワセって、なに？」
『…私は、皆を守れたらそれでいいんだ。』

「シアワセだから？」
『…そう。』

「本当に、そう思うの？」
『うん。』

「…そう。なら、そう思ってるといいよ。それじゃ、元の世界に戻すね。」
『…』

「それじゃ、また今度。」

『…！』

みんな、居る…
あれは、全てハナニラ2の魔術か…？