62.寂しがり屋さん ページ4
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雅「本当に１週間で帰っちゃう気？」
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毎日、毎日、雅紀くんは聞いてくる。
しかも、毎晩毎晩…寝る前に聞いてくる。
肌を重ねた日はより一層寂しそうな顔をして聞いてくる。
正直…３日目辺りで寂しそうな目に負けそうになっちゃって。
押しきられそうになった。
帰らないで。
帰らないで。
…何回言われたかわかんないくらい、たくさん言ってくれて。
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雅「なにがそんなにダメなの？」
「…何がって…多分、私はマネージャーさんによく思われてないと思うから。」
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近づきすぎないように約束していたのに…こんな状態だし。
後ろめたさがある。
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雅「Aちゃん、帰らないで〜。」
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いつものように甘えるようにじゃれてきて
キスして
抱きしめて
『帰らないで』を繰り返して力いっぱいギューッとしてくる。
背中にそっと手を添えて
大好きな雅紀くんの匂いをすぅっと吸い込んで目を閉じる。
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「…寂しいの？」
雅「そんなのとっくにわかってんでしょ？(笑)
…帰ったら寂しくて泣いちゃうよ？」
「またまた〜(笑)」
雅「…なんで決心つかないのかな〜？嫌い…じゃないよね？」
「ふふふ…どうでしょ。」
雅「そこ笑って誤魔化さない〜っ！」
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背中にまわしていた手を雅紀くんの肩に乗せて
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「ちょっと抱っこして？」ってお願いしてみた。
こう？って子供を抱えるようにしてもらって目線の高さを同じにした。
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「大好きだよ。でも…日曜日帰るからね。」
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私から頬にチュっとした。
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雅「…頑固だね(笑)」
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雅紀くんは寂しそうに笑った。
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雅「頑固ちゃん、マネージャー気にしすぎ。
俺が押しきったらなんとかなるよ？
一緒にいたほうがバレにくいと思うし…」
「…マネージャーさん、なんか恐いんだよね…」
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よいしょと抱え直してニコッと笑う。
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雅「マネさんは大丈夫。あとは…あのカレなんとかしないとね。」
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邪魔しないでって言ってやりたい！ってニコニコ笑って、頬にチュってして。
よし、いくぞ！って言って、そのまま寝室に連れていかれた。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：みおり
| 作成日時：2012年1月18日 0時
