73.多分、な話 ページ15
.
「…ただいまっ！」
雅「…うわっ!?」
「ダッシュで帰ってきた(笑)」
せめて夕飯くらい…と思ってキッチンに立っていたら背中から抱きつかれて、マジで驚かされた。
「すごいね〜。パスタだ♪」
ニコニコしながらエプロンをして隣に並ぶ。
「野菜もう少し入れようか？トマトソースにしちゃう？冷凍してるよ。」
野菜を切ってトマトソースも出してきて
テキパキ動く姿がいいな〜って見てしまう。
「雅紀くん、パスタ茹でて。」
隣に並んでフライパンでソース作り中のAちゃんを斜め上から見下ろす。
雅「Aちゃん」
「ん？味見したい？」
雅「俺、多分Aちゃんと結婚しちゃうね。」
ソースを混ぜながら、ん？って顔して見上げられて。
雅「なんか、ずっと二人でこういう事していくんだろうな〜って思ってさ。
他の人じゃないなって、Aちゃんとだなって思ったわけ。」
「でも『多分』なんでしょ？(笑)」
雅「あ、『多分』はナシにして(笑)」
Aちゃんは笑いながら了解しましたって言って
さらっと聞き流したみたいにまた手を動かした。
雅「…あのさ…ふざけて言ってないからね？」
「うん、ありがと♪はい、あーんして？味見して？」
なんか…軽くない？
俺…軽かったから？？
雅「…美味しい。」
「よかった♪食べよっか？」
雅「う、うん…。」
初めて二人で作ったパスタは上々の味で大満足。
いや違う、違う。
さっきの話をしなきゃ。
.
雅「Aちゃん？ちゃんと真面目に聞いてくれた？」
「さっきの『多分』の話？」
雅「だから『多分』を外して！」
「…真面目に聞いたし嬉しかったよ？…あ、口元ついてる(笑)」
細い指が伸びて口の端についたソースを拭ってくれた。
「雅紀くんらしいなって思ったけど…でもドキドキするような感じが欲しいっていうか…」
雅「花束持ったりとか？」
「膝まづいたりとか？(笑)」
雅「振り付けみたいな？」
「あの櫻井さん、かっこいい♪」
雅「なんで翔ちゃん？」
「…ファン…だから。」
雅「うわぁ…出たよこのパターン！(笑)」
Aちゃんが小さな声でごめんね、って言ったのがまた切ない…。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みおり
| 作成日時：2012年1月18日 0時
