70.もっともっと５ ページ12
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シャワーをして二人で冷たくなったベッドに潜り込んだ。
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雅「今日は俺がAちゃん家の匂いになった(笑)」
自分の腕をクンクン嗅いで笑う。
髪の毛は自分で嗅げないから…って頭をちょこっとくっつけてくる。
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「…うん、私と同じ匂い(笑)」
指通りのいい髪を撫でて、よしよしってしちゃう。
ニコニコ顔を見つめて…なにか、ふっと思い出した。
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「あ！そうだ。鍵！」
雅「鍵？」
「ごめんね、私…渡してなかったよね。」
雅「あ〜、もういいんじゃないの？お引越ししてくるでしょ？」
「…ホントに引越すの？」
雅「冗談にしないでってば(笑)お待ちしてますから。」
「うん…大丈夫かなぁ…」
雅「俺ね、早速寝坊しちゃったから(笑)
毎朝起こして？」
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繋いでいた手を離して
もっともっとくっつきたいって言って
腕と脚を絡ませてきて…全く動けなくなった(笑)
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「…くっつきすぎ///」
雅「いいんだって！
また寝かしつけてくれる？」
「…眠ってよ？(笑)」
目を閉じた顔に唇を寄せて
いつもはおやすみって思いながら触れるけど
今日は大好き、大好きって思いながらそっと触れた。
いつもすぐ身体の力が抜けて寝息が聞こえてくるのに、なかなか…眠らない？
「…雅紀くん、起きてる？」
雅「うん、起きてる(笑)」
「眠ってよ。」
雅「う〜ん…なんか、眠れない感じ？」
絡まってた腕がゆるんで手のひらがスルスル背中を滑る。
それが意味するのは…そういうコト。
「…やだ。シャワーしたのに…」
雅「…しよ？」
「しーなーいーのっ(笑)」
雅「じゃ抱っこして(笑)」
もぞもぞと潜り込んで胸元に顔を埋めて
パジャマがふわふわで気持ちいい〜！ってスリスリしてくる。
くすぐったいから動かないで！って言っても
お構いなしにむぎゅってくっついてくる。
「もう、早く寝なきゃ…雅紀くん休みでも私は仕事があるの！」
急に静かになって
…あれ？って思ってたら胸元がスースーしてきた。
雅「…成功♪」
いたずらっ子のような目が可愛い…って思っちゃった。
「…もう…(笑)」
そう言って笑う私の顔に
雅紀くんの笑顔が重なってきた。
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革ベルト
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作者名：みおり
| 作成日時：2012年1月18日 0時
