幸せになる準備 ページ46
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この１ヶ月、色々な仕事をこなしながら無事に舞台を終えることが出来た。千穐楽はAが来てくれるのを予め知ってたけど、控え室に来ることは無かった。一緒に帰るとかじゃなくて、先に帰ってお風呂とかの用意をしてくれてるんだと思うと、一緒に暮らしてるっていいなと改めて感じた。
｢ただいま｣
｢おかえり！お疲れ様〜！はい、｣
｢ありがとう。ん？なにこれ｣
｢引っ張ってみて｣
小さいくす玉を持ってきたA。紐を引っ張ると玉が開いて｢全公演終了お疲れ様！｣と書かれた紙と紙吹雪が落ちてきた。
｢可愛いこれ、作ってくれたの？｣
｢うん！サプライズです｣
｢本当にありがとう。めちゃくちゃ嬉しい｣
｢無事に終わってほんまに良かった。千穐楽も素晴らしかったです｣
｢ありがとうございます｣
｢お風呂出来てるから入ってきてええよ、私ここの紙吹雪片付けるわ。ちょっと入れすぎたかなぁ、でも派手なくらいがちょうどええよね｣
廊下に散らばった紙吹雪を集めて拾っているその姿にキュンと来て、思わず抱き締めた。
｢っ、涼太くん？｣
｢この１ヶ月、見守っててくれて本当にありがとう｣
｢……うん。こちらこそありがとう｣
｢稽古とか大変だったけど、Aのおかげで頑張れた｣
｢うんうん、それは良かった｣
結構真剣に言ってるのにAは紙吹雪に夢中だった。拾っている手を握ると一旦手を止めて俺の方を向いてくれた。
｢これからもずっと一緒にいたいから、結婚しよう。俺達｣
雑誌のインタビューで"理想のプロポーズは？"とかそういう質問をたくさんされてきた。その度に夜景が見えるところで、とか海で、とか色々答えてきた。玄関で紙吹雪を拾う彼女を抱き締めながらなんて答えたことは一度もない。
｢涼太くん……めっちゃ嬉しい。私でええの？｣
｢Aしかいないよ。なんでそんなこと聞くの｣
｢だって、夢かなと思って｣
｢夢じゃないよ。今日舞台来てくれたじゃん｣
｢うん……じゃあ、夢じゃない……！嬉しい！涼太くん大好き！｣
勢いよく抱き着いてきて、思わず体勢が崩れた。Aを受け止めてぎゅっと腕に力を込めた。
｢好き、めっちゃ好き！涼太くん好き！｣
｢ありがとう。俺は愛してるけどね｣
｢ずる！私だって愛してるもん！｣
胸元に頭をぐりぐり押し付けてくるのがまた可愛かった。でもその後すぐ素に戻って紙吹雪を拾い始めたのも可愛かった。
Aと、今以上に幸せになる準備をしよう。
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あゆみ - キュンキュンします お互い好きなのに言えないところが好きです続き楽しみです (2023年4月27日 22時) (
レス) id: a90dc391b0 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます(^-^)！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Manとジャニーズ全グループ大好きですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年4月24日 10時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2023年4月23日 22時
