できないこと ページ27
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向｢二人とも全然喋らへんやないか！｣
｢いや……だって｣
宮｢多分康二がいるから喋れないんだと思う｣
向｢俺！？｣
康二の家に来たということはAもいるということ。三人ともオフで、せっかくだから一緒に過ごそうということになった。
向｢ほんならお兄ちゃんはちょっとお散歩行ってこよかな！｣
｢えっ、こうちゃん！？｣
向｢舘さん！絶対チューとかしたらあかんで！｣
宮｢しません。分かったから早く散歩してきなよ｣
向｢はいはーい｣
気を使って出掛けてくれた康二を見送ったあと二人きりになった。Aはずっと俯いている。
宮｢A？｣
｢舘様、私が卒業するまで何も出来ひんの……？触れるのもあかん……?｣
宮｢……そうだね。うん｣
涙目で訴えかけられると我慢出来なくなる。ここは大人としてグッと堪えて拳を握り締めた。
｢手も繋いだらあかんとか、そんなん悲しい……チューも出来ひん？｣
宮｢あかんです｣
｢ふふっ、何、あかんですって。はぁ……切ない。私らって今、好き同士ってだけで彼氏彼女じゃないもんね……｣
宮｢だからって他の人に目移りなんて絶対しないから安心して｣
｢私もせえへん。舘様が一番好きやもん｣
宮｢……関西弁で好きって言われるのドキッとするね｣
｢なにそれ、フェチ出ちゃってるやん｣
宮｢Aがする事ならなんでもドキドキするよ｣
｢えっ……ぁ……｣
ちょっとしたことで狼狽えるあたり、まだ幼い女の子だなって。顔も真っ赤だし。かわいい。我慢出来なくなりそう。またグッと堪えた。
宮｢それはそうと、いつ名前で呼んでくれるの？｣
｢え？名前？｣
宮｢うん。これからもずっと舘様って呼ぶの？｣
｢えっと、じゃあ……舘さん！｣
宮｢いやなんでそうなる｣
｢うそうそ、えっと……涼太、くん……｣
宮｢……おぉ、｣
｢なんで舘様も照れんねん！｣
宮｢あ、今舘様って呼んだ。これからその呼び方で呼んだら負けね｣
｢なんの勝負やねん！｣
康二に負けないくらいツっこんでくれる。ノリの良さが関西で育った女子高生って感じでかわいい。
二人で過ごす時間はのんびりしていて、映画を見て過ごした。映画二本分くらい出掛けてくれていた康二が戻ってきた時には、Aが眠っちゃっててそのまま寝室へ連れて行った。
向｢舘さん、Aのことで相談あんねん｣
宮｢ん、なに｣
向｢ちょお長くなりそうやし座って喋ろや｣
宮｢分かった｣
康二の真面目な顔は久しぶりに見た。少し構えてしまった。
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あゆみ - キュンキュンします お互い好きなのに言えないところが好きです続き楽しみです (2023年4月27日 22時) (
レス) id: a90dc391b0 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます(^-^)！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Manとジャニーズ全グループ大好きですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年4月24日 10時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：p@n@
| 作成日時：2023年4月23日 22時
