これも功名 ページ22
．
．
さっくんと舘様がお家に来てくれた。まさかほんとに来るとは思ってなかった。
向｢今日舘様クッキングしてくれるん！？やったぁ！｣
宮｢そんな大したものは作らないけどね｣
佐｢今日はAちゃんメインだから！Aちゃんクッキングだから！｣
｢そんなん言われたら緊張するんやけど｣
ハンバーグとオムライスを作る。その助手に舘様って感じ。
料理上手な人が横におるなんて緊張するけどいつも通りやればええか。
宮｢玉ねぎの皮とか剥いてくね｣
｢あ、お願いします｣
宮｢普段は康二と作ることが多いの？｣
｢そうやね。二人でおるときはそれが多いかも。私が帰るのが先やったら私が作ってるかなぁ｣
宮｢そうなんだ。偉いね｣
｢ううん、全然偉くないよ。一緒に住んでるんやし、当たり前｣
一緒に住む前からずっとそうやった。足りないところは二人で補い合ってきた。
なんか思い出話に浸ってしまってなのか、玉ねぎを切ってたからなのか涙が出てきた。視界がぼやけて小さな欠片を落としてしまって拾おうとしたら、舘様も同じように拾おうとしてくれて手が触れた。
｢あっ｣
宮｢……涙出てる｣
｢玉ねぎ切ったら目痛くて……｣
宮｢俺が切ったら良かったね｣
｢ううん……｣
瞬きをして零れた涙を指で拭ってくれた。触れた指先の温もりが残ってる気がする。その瞬間、好きが溢れて玉ねぎのせいじゃない涙が零れた。
｢あっ、違う、ごめん……なんかめっちゃ涙出てきた｣
宮｢大丈夫？｣
｢うん、大丈夫。ありがとう、ごめんね｣
落ちた欠片を拾って水で洗った。三秒ルールを余裕で越してるけど洗ってるから許してください。
涙はまだ止まらない。近くで見た舘様がかっこよくて、触れてくれたのが嬉しかった。
向｢A〜ちっちゃい頃のアルバム見ててんけど……ってめっちゃ泣いてる！？その玉ねぎそんなに涙出るん！？｣
佐｢大丈夫！？目取れないよね！？｣
｢全然大丈夫！ほんまに目にキただけやから！ね、舘様｣
宮｢うん｣
向｢そっか、ほんならええんやけど。見て見て、Aと俺一緒に寝てる｣
｢今も寝てるやん｣
こうちゃんとさっくんに足元での出来事がバレてないだけ良かったと思ってほっとした。
出来上がったハンバーグとオムライスは美味しいと言って食べてもらえた。それが嬉しくてもっと料理頑張ろうって気持ちになったし、また食べてもらいたいなって思った。
目は未だにちょっとだけ痛いけど、これも功名ということで。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 929人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆみ - キュンキュンします お互い好きなのに言えないところが好きです続き楽しみです (2023年4月27日 22時) (
レス) id: a90dc391b0 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます(^-^)！！ (2023年4月24日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Manとジャニーズ全グループ大好きですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年4月24日 10時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：p@n@
| 作成日時：2023年4月23日 22時
