1日目 ページ2
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____高校生ってもっとキラキラしたものだと思っていた。
いや、そうに違いは無いけど少なくとも“私には”縁がない世界だった。
例えば、部活で青春したり、学校の帰り友達と遊んだり。
それこそ多分漫画の世界だけだと思っていた。
(…………クラス……誰も知り合い居ないな。)
高校2年生の時のクラス替え。
1年の時の仲良しの子と別々のクラスになり、知り合いがほとんど居なかった。
だから、新しいクラスになっても馴染めず1人で過ごすことが多かった。
こういうのって、普通に横の人に話しかけたりしたらいいんだろうけど私はそういうのが苦手だった。
一応、部活にも入ってはいるけどなんと部活の友達とも離れ離れになった。
(……馴染めるかな……話せそうな人もあまりいないし……。)
そんな感じで、私のクラス替え初日は終わった。
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それから馴染めると思ってたら、2ヶ月が経った訳だが
完全にタイミングを逃した。
いや、係とか委員会で話すことはあるけど例えば一緒にお昼食べたりとか……そんな気軽なことが出来るような子がいなかった。
要するに、所謂“ぼっち”なのである。
じゃあどうしろって訳でもないのだが……完全に浮いた。
(……今日もまた1人なのかぁ……。)
そんなことでため息を着いて、ふと教室の方に目をやる。
教室ではそれぞれ皆仲良しグループで集まって話していたりしてる中、1人教室の真ん中の方で5〜6人の男女と話している男子がいた。
(……確か……片瀬君……とかだっけ)
キラキラした太陽のような感じの子だった。
確かサッカー部のエース……とか何とかって聞いたことがある。
「あ、そういや涼太!今度校外学習どうすんだよ?」
「校外学習……あー、なんかそういや決めないといけないっけ?」
「ほら!当日行動するグループを決めとけーって話してただろ?」
……そう言えばそうだった。今度うちの学校校外学習があるらしい。
と言ってもそんなに固いものでもなく遊びに行くようなもんだがどうやら京都に行くらしい。
その時の行動するメンバーを4人人組でグループを決めないといけないのだが、うちのクラスでは生徒に任せる感じになった。
(一緒に行く人もいないしなぁ……休もうかな)
とかそんなこと考えていた。
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作者名:しょくぱん | 作成日時:2023年9月12日 3時