テニスのお姫様 (ページ28)

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『お疲れ様です』

休憩時間に入ったら、それぞれ

レギュラーメンバーの先輩たちに

タオルとドリンクを渡していく。

「 Aちんがマネになってから、

オレらの待遇が良くなったよねんっ！」

「うん、とても手際が良くて助かるよ。ね？手塚」

「あぁよく働いてくれている ...が

なぜ俺に振るんだ、不二」

菊丸先輩、川村先輩は人当たりが良くて親しみやすいけど

不二先輩と手塚部長は未だに緊張してしまう。

話しているのを聞きながらも内心ドキドキだ。

「ん？だって握手した仲でしょ？」

『！？ちょ、不二先輩！しー！！』

「にゃはは懐かしいにゃ〜てかてか、Aちん

あれからナンパされてない？大事？」

『あ、もう大丈夫です！』

「それ何の話っすか」

私たちが話していると

ラケットを肩にかけ、話の中に入ってきた越前くん。

Aちんオレ達の階に来た時絡まれてたんだよね〜

って菊丸先輩が説明すると、

越前くんは「ふーん」と言う。

その顔がちょっと怪訝そうなのは気のせいか。

「でも、昨日も廊下で声かけられてたじゃねぇか」

『！？』

その突然の発言は、海堂くんだった。

マネ業の業務的な会話しかしたことがないのに、

まさか見られていたとは思わずびっくり。

　

「あー！Aちん、ウソつきー！」

『いや、昨日のは悪質じゃなかったので、、！

転校生が物珍しいって理由の一時的なものですよ？』

慌てて否定しても、菊丸先輩は疑いの目を向けてくる。

先輩けっこう過保護ですよネ？

とういうか、その前に海堂くんに話しかけられたのが

今日イチのびっくりである。

「 A先輩、

すぐ着いてっちゃいそうっスもんね」

『な、そんなに子供じゃないよ』

「変な虫がつかないようにオレと桃先輩が

これから見張っときますよ。」

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みんな初めてできる後輩マネちゃんが可愛くてしょうがないんだけど、手塚部長はあくたでみんなに平等を装うからその仮面をきっと崩したいと思ってる不二先輩。