テニスのお姫様 (ページ25)

今日:6 hit、昨日:17 hit、合計:22,118 hit

25 ページ25

.

そして、３年生の階に来たものの …

手塚先輩の教室ってドコデスカ ?

竜崎先生に何組か聞いておけばよかった...

きょろきょろ、と辺りを見回すも

青学は11クラスもあるためその中から

手塚先輩を見つけ出すのは容易ではない。

誰かに聞いた方が早いかな、

「キミ何年生？」

「こんなとこで何してんの〜」

『あ、あの手塚先輩のクラスをお伺いしたいんですけど』

２年生です、後から付け加えてそう言った。

話しかけてきた３年目の先輩たちは

ちょっとチャラそうで、

「手塚って手塚国光？」

『はい！知ってますか？』

「ウン知ってる知ってる

教えてあげるからさ、代わりにキミの連絡先も教えてよ」

「２年にこんな可愛い子いたんだ」

絡んでくる先輩方に、

桃についてきて貰えばよかった...と後悔

『あの、...！「ウチの部員に何かようか」

『！手塚先輩』

私の言葉を遮るようにして、現れたのは

探していた手塚先輩だった。

その横に、不二先輩と菊丸先輩もいる。

「大丈夫かい？」

そう、不二先輩の手が肩に回ったかと思えば

３年生２人組から離された。

「ただ、ちょっと名前聞いただけで過保護かよ」

「いくぞ、」

バタバタ、と気まずそうに教室に入っていった２人組

助かった....

「 Aちん、大丈夫？怖かったよね？」

『すみません、ありがとうございました』

「うん、これから３年の所くるときは必ず言うんだよ」

『ははい！不二先輩』

菊丸先輩と不二先輩、

２人に心配されてしまって頭が上がらない。

それに、

『手塚先輩、あの部員って ...！』

'' ウチの部員に何か用か '' その言葉に驚いていた私。

「先程竜崎先生に聞いている。

ウチに入部希望を出したと」

『い、いいんですか！』

「あぁ。青学が今より強くなるには

多方面からのサポートが必要だ。

今日からよろしく頼む。」

その言葉が、あまりにも嬉しくて

青学のテニスを間近で見てられることと

こんな素敵な人たちの役に立てることに

感極まってしまい、

『よろしくお願いします !!! 手塚部長 !!!』

「！？ ... 」

思わず、自ら手塚先輩の手をとって握手してしまった事を

この後3ヶ月はネタにされた。

.