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______ 不 二 side
いつものように テニス へと
打ち込んで 過ごす 日々 。
そんな 日常の中 に 現れたのが
AAという 2年 の 女の子だ 。
初めて 会ったのは 4日前 の 月曜日 。
越前 の 知り合いらしい 彼女 は
海堂 と 越前 の 試合 を 見学していて 、
ゲーム が 進んでいくたび に 、
前のめり に なりながら
越前 の プレイ に 釘付け になっていく 。
友だちらしい 子 が 彼女 に声をかけても 気付かない程
夢中 になって いる その姿 に
僕は 、思わず 笑みが 溢れた 。
どちらかといえば 、大人っぽい その容姿 で
まるで 小さな子供 が
初めて ヒーロー を 見たかのように 、
瞳 を キラキラ と 輝かせていて 。
____逆に 、 僕は そんな彼女 に見惚れてしまっていた 。
… それに加えて 、
興奮を 抑えきれない 様子 で 越前 の プレイ を
べた褒め するものだから 。
( ふふ …… 面白い子だな 、)
彼女のことをもっと知りたくなったんだ 。
けど …
多分 、それが 僕だけじゃないことは
部員 の みんな を 見なくても 容易に わかる 。
普段 見学に来る ギャラリー は
かっこいい '' テニス部員 '' 目当て が 大半で 、
'' プレイ '' が かっこよかった 、と
あんなに 真っ直ぐに 伝えてくれる 人 は
今まで に そういない 。
…… むしろ 、テニス に 関心がなかった 子 を
あそこまで 落としてしまうなんて 。
僕らにしたら 、それ程嬉しいことは 他にないだろう 。
英二 や 桃 以外も きっと
あの時の 彼女 を 見てた 部員なら
いつもより も やる気 … でてるんじゃないかな 。
______ 「 ごめん 、驚かせちゃったみたいだね 」
『 い 、いえ 。こちらこそ !
ぶつぶつ 独り言 を すみません ! ! 』
「 ううん 、全然 。
……あの2人 の こと よく見ているね 」
『 あはは … 見ている 、というより
もう魅せられちゃってるって 感じですけどね 』
素直 に あどけなく笑う
彼女 の 姿に 俺が 心を奪われるのも
きっと 時間の問題だ 。
.
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年3月15日 22時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しお | 作成日時:2022年12月8日 13時