テニスのお姫様

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「 ちゃんと 見てろよな ! ! A ! ! 」


『 うん 、見てる 見てる 』


「 にゃ ！ 桃だけ ずりぃにゃ 〜 俺も 俺も ! 」


『 ? ! … は 、はい ! ! 』

















そう言って コートに入って打ちあう 部員 の みなさん 。













『 …… わ 、あの先輩 打ち方 すっごい 。


ラケット 巧みに 使いこなしてるし 、

何より 運動神経 が いいんだな 。


あれが アクロバット ってゆうやつか … 』






『 桃 の ダンクスマッシュ も すごい 威力 、


パワー も 筋力 も すごそう

あの ジャンプ力 並じゃないよねきっと 』











２人 の プレー の 仕方 と


どんどん 続いていく ラリー に目が離せなくなる 。














「 …… どう ？ うちの テニス部員は 」



『 うわ゛っ ! ! ! 』















すっかり ２人の プレー に


魅入って 自分の世界 に 入っていたので

近くにいた 他の部員さんに気付けなかった 。











声をかけてきた その人 は

フェンス 越しながらも 私の すぐそばにいて 、


にっこり と 笑みを浮かべている 。













…… これぞ 甘いマスク … ！





けど それ以上に 優しそう な 人だな 。
















「 ごめん 、驚かせちゃったみたいだね 」


『 い 、いえ 。こちらこそ !

ぶつぶつ 独り言 を すみません ! ! 』





「 ううん 、全然 。

……あの２人 の こと よく見ているね 」



『 あはは … 見ている 、というより

もう魅せられちゃってるって 感じですけどね 』









そう 控えめに 笑うなり 、また 視線を ２人に移す 。








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