検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:22,108 hit

2 ページ2

.










「 カルピ ー ン 」





家から出てすぐ 、そう声をかけると


にゃら ー と 聞き慣れた鳴き声がして 。





明らかに 隣の家からする ソレ 。













「 どうすっかな … 」













インターホンを鳴らすのも面倒くさくて 、


俺はそのまま 隣の家の庭に 入り込んだ 。
















「 カルピン ? 」


「 にゃらあ 」














その声 が 大きくなったと 思えば 、



隣の家 の 縁側 に 丸まっている カルピン 。










… いた 。













そして 、カルピン を 包み込むように


体を 縮こませて 寝ている 女の子がいた 。













「 … なついてる 、」












気持ちよさそうに 熟睡 する


彼女 に 擦寄る カルピン に 少し驚いて 、


俺は 縁側へと 近づいた 。















「 カルピン おいで 」


「 にゃら ー ! 」












すばしっこく 、飛び上がって


いつものように 俺の胸元 に飛び込んできた カルピン 。















『 ん …… 』








やべ 、



それに 気づいた こいつ が


目を覚まして 寝ぼけ眼で こちらを見た 。















『 ん 、その仔 …… キミ の 猫だったの ? 』


「 ああ 。」


『 そっか 、よかった 。』














飼い主 いたんだね 、


そう ふんわり と 笑う 姿 に なんだか 面食らってしまう 。










… つか 勝手に 人ん家 入ってんのに


そこは スルー なの … ?





…… 変な人 。














「 じゃ 、どうも 」


『 またね ! … えと 越前くん 』


「 名前 、」


『 んふふ お隣さんでしょ ?

猫ちゃん も ばいばい 』


「 にゃらあ 」

















そう言って また 柔らかく 笑う


この人 に 俺の 心は 少しだけ むず痒く なった気がした 。











やっぱり 、変な人 。

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年3月15日 22時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しお | 作成日時:2022年12月8日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。