Cafe Time. (ページ32)

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モーニングページ32

いつの間にか寝てしまっていた。

カーテンの隙間から気持ちの良い陽の光がさしている。

時計を見ると針は8時40分を示している。

もーにんぐは、毎朝8時30分から営業しているが今日ばかりは休みでも良さそうだ。

するとベッドの上で寝ていたAちゃんが動いた。

「…ううぅん…」

ゆっくりと目を開く。

『おはようございます』

「…健人さん？」

不思議そうな顔をしてフリーズするAちゃん。

しばらく目が合う。

『昨日、覚えてはりますか？倒れたんです。Aちゃん』

Aちゃんはバッと身体を起こして目を見開いた。

「え！…じゃあ健人さんが私をここまで運んでくれはったんですか…？」

『はい笑急に倒れてびっくりしましたけど寝てるだけっぽかったんで』

「ふぇ…すみません…」

申し訳なさそうに目を伏せる。

『そういうとこですよ。自分のこと責めすぎやし、頑張りすぎたら身体もちませんよ』

彼女の目線に合うくらいの高さでしゃがむ。

Aちゃんの俯いていた目がゆっくりとこちらを向く。

「はい…」

昨日見た日記がよぎる。

(勝手に見ちゃったこと謝らんとなぁ…)

『あ、あと俺に頼ってもええですから。』

「え？」

『昨日日記見ちゃって…ごめんなさい。』

みるみるうちに顔を赤く染めるAちゃん。

誰だって自分の日記くらい見られたらそうなる。

「恥ずかしすぎて生きていけません」

Aさんは布団を被って顔を隠す。

『ほんまにすみません！気になっちゃって…』

「もぅ…私を助けてくれたことに免じて許します」

布団から顔を出してそう言うAちゃんが愛おしくて、頭に手を置いた。

また彼女の顔が赤くなった。