Bitter.8 ページ9
「僕、一目惚れするタイプとかじゃないんですよ〜」
『確かに、見た目はチャラくないもんね』
朝の四時。さとみが寝ている時間帯。
私はるぅとくんの家にお邪魔している。
「そうじゃなくて。Aさんが魅力的だっただけです」
『そっかそっか。ありがとうー(棒)』
淡いブラウン色のココアが、ゆらゆらと揺れる。
温かい、そのぬくもりに心が安らぐ。
るぅとくんと話しているうちに、どういう反応をすればいいのか分かってきた。
言動の一つ一つにドキドキしていても、いい事なんてない。
「本気にしてないですね?!僕は嘘つきませんよ?」
『うんうん。そうだね』
「先ぱ〜いぃ」
るぅとくんは私の事を名前で呼んだり、先輩と呼んだり…呼び方が会う時々に違う。
その度に意識してしまう私は、時すでに遅し。
「少し散歩しません?」
*・゜゚・**・゜゚・*
鼻の先が赤く染まり、手袋をした指が冷たい。
冬ってこんな寒かったっけ。
私は寒いのを理由に、るぅとくんの手と私の手を絡ませた。
あったかい…。
「何、可愛いことしちゃってるんですか?」
『可愛くないし』
「Aさんなら、何しても物凄く可愛いです」
今度は名前で呼んでる。
ドキドキさせないでよ。心臓に悪いじゃん。
「ねえ、こっち向いて?」
そう言われて、左を向こうとした瞬間
唇に何かが触れた。
柔らかくて温かい何か。
『え、え、え、??///』
「ふへへ。我慢できなくて*・」
『ごめんなさい』と、まるで反省していなそうに微笑む。
うわ、やばい。
これは飲んでないから記憶に残る。
そういう問題でもないけれど。
「もっと欲しいです」
るぅとくんがそう言った時、再び唇に生暖かい感触が走った。
先程とは違い、激しいキスについていけなくなる。
すると、角から見覚えのある青髪が顔を出した。
何年も前から知っている、彼。
「は?A…?」
見られてしまった。
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きら(プロフ) - めみさん» 了解です!ありがとうございます! (2020年6月10日 21時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» パスは莉犬くんの誕生日です。 (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» エンドまでご覧になられましたか?続編は全然満足出来ていないので、期待はしないでくださいね。いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも突っ走っていきます! (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてました!なので続編がパスがかかったところから読めなくて少し寂しいです。教えていただいたたら幸いです。 (2020年6月9日 6時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
たぴたぴ次郎 - めみさん» この作品も神すぎる…!なんかこう言うちょっとドロドロな感じ好き!更新ガンバ! (2020年5月27日 11時) (レス) id: 63edd506f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めみ | 作成日時:2020年5月12日 1時