Bitter.28 ページ30
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キッチンに立って、夕食の献立を考える。
直ぐにエプロンを着けて、フライパンに油を引く。
火をつけて切ったばかりの人参とジャガイモ、玉ねぎを入れる。
あまり火が通っていないので、水を加えるとじゅーじゅーと音が鳴った。
パチパチと跳ねる水がフライパンの上で踊っている。
正直料理はあまり得意ではないが、泊まらせてもらうのだからこれぐらいはしないと失礼だ。
あ、言ってなかった。
今日はさとみに『女友達の家に泊まってくる』って嘘ついてころんの家で一夜を過ごすつもり。
女友達よりもころんと居る方が私でいられるから。
料理を終えて、テーブルの側に座っているころんの隣に、夜の静寂を壊さぬ様に何も言わず腰を下ろした。
「Aの手料理なんていつぶりだろ…」
目の前の熱々なホイコーロを見ながら、顎に手を当てて年を数えている。
「分かった、6年ぶりだ。僕が風邪引いた日にお粥作ってくれたよね」
そんな事もあったかな、と頭の引き出しを開けて考える。
確かに、ネットで検索して消化の良いものを作ろうと頑張ってたかも…。
『今度はころんの手料理も食べたいなぁ…』
何気なく放った言葉。
しかし その瞬間ぴたり、と彼の動きが止まった。
何かあったのかな、と隣を見れば真剣な表情をしていた。
でも直ぐに笑顔に戻り、何かを思ったのか私にこう言った。
「じゃあ、次は一緒に作る？」
なんだかその言葉が知らない国のものに思えて、一瞬返事をするのを躊躇った。
でも、やっぱり私は欲に弱い。
『絶対だよ？楽しみにしとくから』
最低、なんてそんなの自分でも分かってるよ。
Introduction of collaboration.→←Bitter.27
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きら(プロフ) - めみさん» 了解です！ありがとうございます！ (2020年6月10日 21時) (
レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» パスは莉犬くんの誕生日です。 (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» エンドまでご覧になられましたか？続編は全然満足出来ていないので、期待はしないでくださいね。いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも突っ走っていきます！ (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてました！なので続編がパスがかかったところから読めなくて少し寂しいです。教えていただいたたら幸いです。 (2020年6月9日 6時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
たぴたぴ次郎 - めみさん» この作品も神すぎる…！なんかこう言うちょっとドロドロな感じ好き！更新ガンバ！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: 63edd506f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めみ | 作成日時：2020年5月12日 1時
