Bitter.20 ページ21
,
会社を出て、ガヤガヤと音が交わる街中を歩く。
まだ身体が熱い。
ボーっとしていると、ガタイのいいおじさんに打つかってしまった。
『あ、すみません』
謝ったのに、無視して横断歩道を渡り始める。
感じ悪……でも私が悪いしな。
その時
「A…!!」
大好きな人の声がした。
『ころん…?』
私の目の前に、この前と変わらない格好で立っている彼がいる。
涙が溢れそうだ。
「会いたかったよ」
,
昔、よく一緒に遊んでいた公園のブランコに座って地面の砂をじっと見つめる。
いきなり現れた彼は、私に何の用があるのだろうか。
コンビニで買ったカフェラテが微温くなるのも気にせず、ころんが話し出すのを待とうと決めた。
暫く沈黙が続く。
あんな事をした後だ。
彼も立派な私の浮気相手。
「Aはさ……」
突然話し出した彼の目を見つめる。
透き通って見える青色の瞳。
私の心を全部、見透かしてしまいそうで怖い。
「誰が好きなの__?」
その言葉が、私の頭を埋め尽くした。
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きら(プロフ) - めみさん» 了解です!ありがとうございます! (2020年6月10日 21時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» パスは莉犬くんの誕生日です。 (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» エンドまでご覧になられましたか?続編は全然満足出来ていないので、期待はしないでくださいね。いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも突っ走っていきます! (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてました!なので続編がパスがかかったところから読めなくて少し寂しいです。教えていただいたたら幸いです。 (2020年6月9日 6時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
たぴたぴ次郎 - めみさん» この作品も神すぎる…!なんかこう言うちょっとドロドロな感じ好き!更新ガンバ! (2020年5月27日 11時) (レス) id: 63edd506f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めみ | 作成日時:2020年5月12日 1時