Bitter.19 ページ20
,
「こんな事で怒るなんて、お子ちゃまみたいですね!まあ、そんなところも可愛いですけど♡」
いつもの笑顔を崩さない、るぅとくんがそう言う。
私は大人だ。
こんな事で、キレたりなんかしてはいけない。
『そうかなぁ。るぅとくんの方が子供なんじゃない?私より2歳も年下だもんねぇ?』
ふん、と鼻を鳴らして煽る私。
大人気ない、なんてそんなの分かってる。
「……昼休憩、裏倉庫に来てください」
私以外の人には聞こえないくらいの小さな声で、私に呟く。
私は頭の中にクエスチョンマークが浮かびながらも、OKして仕事に戻った。
ああ〜!!仕事、めっちゃ溜まってる、、。
,
約束通り、お昼休憩の時間に裏倉庫に入る。
ガチャ、っと大きな音を立てるドア。
古いから 音、響くんだよなぁ…。
『あ、るぅとくん。もう来てたんだ』
紙束が沢山入っている段ボールの横で、るぅとくんがじっと立っているのが見える。
私は急いで、近づいた。
「Aさん……僕の事、舐めてるんですか?」
寂しそうに、ボソッと言い放つるぅとくん。
私は、その言葉の意味が分からなかった。
ボーッと突っ立っていると、突然視点が傾いた。
床に押し倒され、どアップになる るぅとくん。
「こういう事だって出来るんですよ?Aさんには無理でしょう?」
無表情のままのるぅとくんを見て、初めて男の人を怖いと思った。
震える手を、がっしりと掴まれる。
「僕の事、子供扱いしたお仕置きですよ?」
貴方の方が先に、私を馬鹿にした癖に…。
でも
男らしい彼もいいな、なんて思った。
桃色王子眺め隊は、もう卒業したいんで...
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きら(プロフ) - めみさん» 了解です!ありがとうございます! (2020年6月10日 21時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» パスは莉犬くんの誕生日です。 (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
めみ - きらさん» エンドまでご覧になられましたか?続編は全然満足出来ていないので、期待はしないでくださいね。いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも突っ走っていきます! (2020年6月10日 17時) (レス) id: c6bcbfea4c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてました!なので続編がパスがかかったところから読めなくて少し寂しいです。教えていただいたたら幸いです。 (2020年6月9日 6時) (レス) id: b3386af755 (このIDを非表示/違反報告)
たぴたぴ次郎 - めみさん» この作品も神すぎる…!なんかこう言うちょっとドロドロな感じ好き!更新ガンバ! (2020年5月27日 11時) (レス) id: 63edd506f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めみ | 作成日時:2020年5月12日 1時