【はたらく細胞】ズッ友もなかなか大変だ。【白血球】

骨髄球時代 ページ6

「あ、生まれたわよ。U−3846番。あら、このこ。。。」

「あ、珍しいわね。女形の白血球じゃない？」

私は偶然にも女の白血球へ選別されることになった。理由は簡単。左利き。←

女形の白血球は左利きが90%以上らしい。理由は女形は体力が少ない分、優れた器用さが左手に現れるからだと白血球先生が言ってた。

でも、その頃の私に女白血球と左利きということより辛いことはなかった。

「なんで君だけ女なの？」

「か弱いからすぐ細菌に倒されちゃうぜ！」

『や、やめてよぅ。。。ﾋｯｸ』

当然、男集団のなかに一人だけ女というのは辛かった。酷いときには女だからという理由でからかわれたし、折角仲良くなった子と遊んでも、体力が少ないのと左利きだから

「鬼ごっこですぐに捕まえちゃう、つまんない。」

「ナイフ左でもってたら遊べないよ〜！」

といわれて結局離れていっちゃうし。骨髄球。。。いや、白血球になってもいつまでもこんなにつまんないのかなと思った。

そんなある日

「お前白血球の卵なんだろ？だったら、ボクを倒してみろよ！」

「そーだそーだ！白血球になるには、戦わなくちゃいけないんだぞ！」

私のなかでも一番酷いからかいがおこった。からかいを通り越してたかも、しれない。

『え、でも。。。』

「どうした？びびってんのか？」

「骨髄球らしくしろよー」

なにをいっても無駄だ。どうして私が白血球なんかに。

そう思ったときだった。

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